7月6日 運良く大雨から逃れた東京は新代田FEVERへ
rem time rem timeのレコ発ツアーファイナルに行ってきました
東京八王子発 5ピースのオルタナバンド rem time rem time
本ブログでは幾度となく紹介している素晴らしいバンドです
↓過去記事もどうぞ
このエピソードツアーは初日の下北沢SHELTERも行っていました
32本目のツアーファイナルでは大きく成長した彼らの姿を見ることができました
rem time rem timeのライブを一言でいうと
音がライブ会場全部を埋め尽くすんですよ
ドラムのゆたたさんは縦横無尽に色んな叩き方している上に、こうなんというか曲の熱に応じてどんどん大きくなっていくんです
アレがドラムを叩いているのだとすると普段良く観るドラマーはドラムを触っているくらいの感じ
私、ドラムの音(特にスネア)が一番好きなんですけど、ゆたたさんのドラムは本当に大好きです
rem timeはギターが3本で、特に右側のウリさんから左の福田さんのギターが「これがアンサンブルっちゅーやつや」というような音のアーチを作るんですよ
ライブハウスの中にギターの音が充満するんです、この体験が本当にすごい
「empty」のイントロ、福田さんのギターすごいグッときました
rem timeはそんなにベースがゴリゴリ主張してくるバンドじゃないと思っているんですけど、友彬さんはいつも一番たくさん汗をかきながらズドンと土台を作ってくれています(イケメンだし)
開演前に後ろの二人組女性の会話で
「rem timeのボーカルは女の子って感じじゃないのよ、なんかもう男とか女とかそういうの関係ないって感じなの」って言ってて思わずうなずいてしまいました
ボーカルギターの初鹿さんは歌を届けるとかそういう感じじゃなくて、充満している音色の接着剤というか潤滑油というか、ライブハウスのいたるところに彼女の声があるので、ズブズブ沈み込んでいくような感覚がするのです
2回目のアンコールは、2回目の「ひかりのまち」で
1回目より断然大きなシンガロングがFEVERの会場を包み込んでいて、cinema staffメインに来たお客さんたちも取り込んで行ったんだなぁと嬉しくなりました
本当に素晴らしいステージを共有できて、最高の夜になりました
ありがとうrem time rem time
たくさんのバンドのライブに行っているけど、やはりあなたたちは特別です
私のライブ感
昨今の音楽ビジネスはCD販売からライブやコンサートにシフトしているというのは色んなところで目にするし、年に100回近くライブをしていたりしているバンドもちらほらと
野外フェスなんていうとFUJI ROCKとRIJFくらいしかなかった(知らなかった)学生時代は遠い昔で、毎週末のようにどこかでたくさんの人が歓声を上げていて
色んなバンドが居て、多様な音楽があって、カルチャーがあって
それに集う人々も様々
CDや配信の売り上げは減っていても生の音楽にふれる機会が増えているのはとても良いことですね
私は月に2回くらいライブハウスに行きます
音源を聴いて、良いなと思ったバンドはなんとか一度はライブに行こうとしています
ライブ会場で演奏している様を観ると、自分の持っている音源の聴き方・聴こえ方も変わってくるんですよね
写真の世界でもよく被写体を知ることは良い写真につながったりしますし、音楽もまたよく知ることはより深い音楽体験につながるのではないでしょうか
ライブハウスやフェス会場に行くと、ガラッと空気が変わるバンドがいて
そんなバンドのライブに出会えると自分が好きなジャンルだけじゃなくて、音楽体験の幅がさらに広がるんじゃないかなと思っています
例えば四星球がそう
コミックバンドだと思って食わず嫌いの人もいるけれども、是非ライブ会場で目撃して欲しいバンドです
みんなでお腹から声出して笑って帰る フェスには絶対必要なバンドですよね
四星球 「鋼鉄の段ボーラーまさゆき」MV紹介&「OTODAMA’17~音泉魂~“夏フェスというボケ編”」ダイジェスト
SHANKもそう
彼らの演奏が終わったあとの観客の顔が違うのです
細かいことはわからなくても、ただただ「かっこいい」
SHANK / "Life is..." Music Video
そしてrem time rem time
このバンドと出会ってわずか1年しか経っていないけど、メロディックやポップパンクのライブでの「楽しい」とは全く違う感情が残るのです
みんながみんな同じ音楽が好きなわけでもなくて、
洋楽の方がすごくて邦楽ロックがダサいなんてこともないし、アイドルや声優さんのコンサートも楽しいだろうと思うし、クラシックもジャズも高尚もクソもない、音楽に優劣なんてなくて
ただライブ会場にはYouTubeやポータブルオーディオで聴いている音楽とは違う、あなたの心を揺さぶる何かがきっとあります
大人になればなるほど新しい音楽を探さなくなるなんて記事を目にしましたが、
こうやってライブハウスに足を運んでいれば、きっと新しい音楽体験が待っています
私は別に邦楽ロック好きと繋がりたいなんてこれっぽっちも思っていませんが、
何かのきっかけでこのブログにたどり着いてくれたあなたと、いつかどこかのrem time rem timeのライブで一緒に拳を突き上げられたらなと思っています
<追記>
このツアー終了後にドラムのゆたたさんが脱退しました
彼がいつもニコニコしながら、そしえ他のバンドのドラムと全く違う世界観を作る様をライブハウスでもう観られないのが残念でなりません
※演者や他の観客に迷惑がかからないようライブマナーは守ろうね