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老舗メーカー久々のハイレゾDAP COLORFLY U8を使ってみました[ PR]

ポータブルオーディオプレーヤー COLORFLY U8 を1週間お借りしました。

 

COLORFLYといえばハイレゾDAPの先駆け「C4」が真っ先に頭に浮かびますね。

約12万円と高価なDAPなので、現在5万円前後のDAPを使っているユーザーがステップアップを目指す際の候補になる機種ですね。私もまさにそれです。

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起動画面がかっこいいです

COLORFLY U8を他のハイレゾプレーヤーと比べた場合のスペック的な特徴は3つ

  1. ESS社と共同開発したオリジナルDAC「Colofly α」
  2. 原音再生を目指す「ATMP Technology」
  3. 超低ジッタクロック水晶発振器「JitterKillⅡGeneration Technology」

 これらが聴覚上どのような価値を発揮するか楽しみです。

レビュー COLORFLY U8

今回は私が普段使っているウォークマン NW-ZX300と比較しながらレビューしていきます。

それでは外観からレビュー…と書き始めたいところですが、結局知りたいのは音の良さとかそういうのだと思いますので、結論から行きます。

 

COLORFLY U8 は一音一音クリアで美しい音表現を体感でき、音質面では値段相当の価値がありました。

一方で操作性や音源管理には難があり、普段使いには厳しいDAPでした。

 

音質レビュー COLORFLY U8

COLOFLY U8の音質チェックにあたって、イヤホンは1216.earsの「魂」とヘッドホンはVECLOS HPS-500を使いました。

イヤホンではバランス接続(変換アダプタを使ってケーブルは同じものにしています)ヘッドホンは3.5mmシングルエンドで接続しました。

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また普段使っているウォークマン NW-ZX300と比較しながら進めていきます。

ウォークマンの時の音量はハイゲイン設定で、イヤホン「35」ヘッドホン「80」

くらい。U8は通常設定でイヤホン「40」ヘッドホン「100」くらいでした。

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私が普段聴いているのは邦楽インディーズ・邦楽パンクです。

今回は試聴曲に合わせてどんな聴こえ方をするのかを調べていきます。

 

今週のお題「わたしの好きな歌」


1st crack 「FLASH」 MV

先ずは旭川から颯爽と現れたメロディックパンク 1st Crack。フォーリミやKUZIRAが好きな方はグッとくるのではないでしょうか。

軽快なメロディックなので疾走感やちょっと太すぎるバスドラがどんな風に聴こえるかチェックしました。

 

一聴してわかるのは、各楽器がクリアに鳴り始めたところです。

若いバンドのdemo盤ですから、音源はそれなりのはずですが非常に明瞭に聴こえてきました。特にZX300では滲んでいたバスドラがキュっと締まって聴くことができたのには驚きました。

またハイハットがとにかくキレイに響きます。高域が得意なDAPですね。

 


4BROTHERS - Beyond

続いて4年ぶりのCDを出したばかりの名古屋発 エモバンド 4BROTHERSです。

各楽器の余韻やサウンドステージをチェックしました。

 

こちらも同じくクリアなサウンドに一変。背景の黒がしっかり視えるというのが適当でしょうか。

サウンドステージも横に広がっていくようです。

「歌」よりも「曲」を楽しみたい場合にはかなり良いです。

 


カネヨリマサル『関係のない人』MV

大阪発 3ピースバンド カネヨリマサルです。

チャットモンチーを彷彿させる懐かしい青春ロック。GtVo ちとせみな の発する中毒性のある歌声にフォーカスを当てて聴いてみました。

 

シンプルなバンドサウンドなのでU8は少し軽めの聴こえ方をしますが、ボーカルがグングン伸びていくのが印象的でした。歌ものやアコースティック系も合うかもしれませんね。

 

総じてウォークマンZX300に比べて上品で繊細な音表現と、伸びていく高音、やや広めのサウンドステージを感じることができました。

音質面では12万円の価値のあるDAPだと感じました。

同じ価格帯だとSONY NW-WM1A、iBasso DX220、Cayin N6iiあたりがライバルかと思いますが、音の傾向が違うので「低音より高音」な方にはCOLORFLY U8はおすすめです。

 

よし、音は褒めたぞ!

続いて問題の操作性と使い勝手に関してです。

COLORFLY U8の操作性や使い勝手

サクサク動くんですよ、COLORFLY U8。

Androidベースで作られておりタッチパネルの感度も良好です。

なのですが、足りない部分惜しい部分が多々ありました…

 

先ずは接続系と操作系から見ていきます。

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端子類はお尻の部分に集約されています。USBはType-Cです。なおUSB-DAC機能は日本版では制限されているとのことです。

3.5mmはOPTICAL と LINE OUTを兼用しています。

バランス端子は2.5mmです。新機種のCOLORFLY U6では業界初の3.5mmPro端子になるそうです。

 

我が家はMac(iMac Late2015)で楽曲管理をしているので、内蔵メモリ(64GB)に転送しようとしたところ何故かMacでマウントされませんでした。複数のUSB Type-Cケーブルを使ってみましたがダメでした。これは環境に依るとは思います。

また再生可能ファイルとしてALACに対応していませんので、Macユーザーは注意が必要です。ALACファイルはm4aファイルとして認識されますので再生自体は可能です。

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上部に電源ボタンと謎の液晶。謎の液晶にはボリュームとバッテリー残量が表示されます。U6では廃止されました。

写真手前の物理ボタンでも音量調整ができますが、基本は反対側にあるタッチ部分をスライドタッチして、画面上に表示された半円をフリックして調整するという謎の動作が必要でともかくコレが面倒でした。U6では廃止されたようです。

 

 

 続いて楽曲管理です。楽曲の選択方法は、

  1. 曲順
  2. 歌手順
  3. アルバム順

でソートされます。プレイリストがありません。

さらに↓画像でちょっと見づらいのですが…

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歌手でソートした後は、アルバムでドリルダウン検索ができません。全アルバムtrack順に混ざります。こりゃどうしようもない…

 

上部に表示される検索フィールドは優秀で、フリック入力してサクサク検索ができます。が、曲聞く度に検索なんて全くもってやってられませんでした。

 この辺はファームアップで解消すると良いですね。

 

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もう一つのマイナスポイントはネットワーク周りです。

Bluetoothはバージョンが4.0で、とんでもない接続性なので全く使い物になりませんでした。いっそ機能自体を付けない方が清々しかったのではと感じました。

またAndroidベースではあるものの、アプリの追加などはできないため、サブスクリプションサービスや遠隔操作アプリなどには非対応です。

これらはライバルのDAPの進化には追いついていないようです。

 

 まとめ COLORFLY U8はこんな人におすすめ

 COLORFLY U8は操作性や楽曲管理に難があるものの、魅力的な音表現をするDAPでした。

  1. 2.5mmのバランスケーブル資産を活かしたい
  2. Bluetoothでは接続しない
  3. クリアで繊細な音表現を好む
  4. 低音よりも高音だ
  5. 楽曲管理はWindowsでしている
  6. フリック操作には自信がある

そんなあなたには是非その音を体感して欲しいDAPです。

 

新型のCOLORFLY U6は操作系のブラッシュアップもされているようなので、こちらも発売が楽しみですね!

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COLORFLY U8 ハイレゾプレイヤー 内臓メモリ64G

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