前回の記事でPC用スピーカーとしてFOSTEX PM0.3を手に入れたものの満足に至らなかった我が家
もう少しちゃんと聴けるスピーカーを導入しようということになりました
↓前回の記事↓
オーディオは音の出口から探すのが基本!
ポータブルならイヤホンやヘッドホンを選んでから、ケーブルやイヤピースやDAPを選ぶように
据え置きであればスピーカーから好きなものを選んでいこうということで
今回はスピーカー選びをした話です
邦楽ロック・邦楽パンク向けのスピーカーの情報がまるでない
まずは情報収集をとどんなスピーカーがあるのか?選び方はどうすれば良いのか?などなどネットのレビューやら口コミやら雑誌の情報なんかをどんどんインプットしました
もうね、ジャズとオーケストラとクラシック以外は聴く人がいないんじゃないかくらい
ロックやパンクを聴いている人向けのスピーカー情報がほとんどないんです(かろうじてメタルはあった)
なんだあれか、パンクはヘッドホンで聴け!みたいなことか!
艶だのキレだの広がりだの、んなもん曲や演者や録音スタジオやマスタリングによって変わるから十把一絡げに評価できるわけないだろ!
きっと世の中には邦楽ロックや邦楽パンクを家のスピーカーで楽しみたいと思っている人が5,000人くらいはいるに違いない
そんな人がレビューを見るたびにジャズとオーケストラとクラシックの情報しかなくてため息をつかないように、スピーカー選びの一助になればいいなと思います
聴いている音楽は千差万別で一言で邦楽ロックだ邦楽パンクだと言っても、好みのバンドも違うし重視する音も変わってきます
私はメロディックパンクやポップパンクを中心に、BPM速めの曲が好み
特ににスネアドラムが乾いた音で小気味よく弾けるのが大好物です
バスドラくらいの低音はあまりもとめておらず、高音はハイハットが嫌な響きをしなければOK
歌よりも曲を聴いているのでボーカルが目立たなくても問題ありません
主にこういった楽曲を聴いています
AIRFLIP -Hopeless Good Day-【OFFICIAL VIDEO】
好みが合ったそこのアナタ!一緒にスピーカーでガンガン音鳴らしていこうぜ!
スピーカー選びの前に鳴らす環境・条件をチェック
我が家のスピーカー設置予定場所は16畳ほどのリビングダイニング
わりと気密性の高い部屋で、周囲の住居に関して重低音以外はあまり気にしなくても良いような環境です
ただ、たくさんの物が溢れているのでまっとうなリスニング環境をつくることは困難…
あまり細かいことは気にせずに気持ちよく音楽が聴ければOKです
スピーカーにかける予算は「最大10万円」
100万円オーバー、1,000万円のスピーカーがゴロゴロしているようなジャンルですが
こういうのはたいてい、ちょっと多めにお金を出すと違いが大きく、そこから先は好みの問題になることが多いので、10万円以内で満足いくものが見つかれば良いなと考えました
上流はiMac5K
もちろんスピーカー本体以外にも音を出すまでにはプリメインアンプとDACにも費用がかかることは忘れずにいきましょう
スピーカー候補を探そう
そこまで大きなスピーカーは部屋に置けそうになかったため、サイズが小さめのブックシェルフ型のスピーカーから入門向けっぽい価格帯のスピーカーをピックアップしました
- Bowers & Wilkins 686S2
- TANNOY MERCURY 7.1
- DALI ZENSOR3
- Wharfedale DIAMOND 225
- Monitor Audio BRONZE 2
- JBL 4312M II WX
よくクチコミ掲示板でみかける機種を多めに選び、実際の音を聴いてみましょう
横浜と川崎のヨドバシカメラへお気に入りのCDを持ってゴー!
平日お昼間の他のお客さんがいない時間帯を狙って、試聴させてもらいました
あくまでも店内の環境ですが(プリアンプは実は先に買っていたので同じものを使用してもらいました)
一緒に行った同居人(私よりも音の感度が高い)ともほぼ同じ感想をもちました
Bowers & Wilkins 686S2、TANNOY MERCURY 7.1、DALI ZENSOR3は全くもって邦楽パンクに合わなかったです
ハイハットがチキチキと軽くて耳障りな音がして疾走感が感じられません
上品、ひたすら上品
Wharfedale DIAMOND 225とMonitor Audio BRONZE 2はどちらもバスドラやベースが良い感じにドスドスきました
この辺の楽器が好きな人にはおすすめですが、私達の好みではないので却下
最後にJBL 4312M II WX
ああ!これは合いますね邦楽パンク!
特にメロディックの曲は乾いたスネアの疾走感もいいし、バンドサウンドがバランスよく鳴っているイメージ
見た目も「ブルーバッフル」っていうんですか?あの青と白のコントラストがオシャレ
なにこれJBL素敵!
これは音作りがロック・パンクに合うに違いないと考えてJBLの他の機種も聴いてみました
予算オーバーの機種がほとんどでしたが、トールボーイ型のStudio270が音の好みもドンピシャで、なんとかこれ設置できないかなぁなんて考えながら家に戻りました
オーディオマニアそういうところだぞ
当然ある程度の予備知識はあったものの、気に入ったメーカーができたので掘り下げようとネットの情報を貪りました
結果からいうとJBLのスピーカー買う気が失せました
「20万円代はまだエントリーだから」みたいなのが多数
「中国製はダメ」「この型番以外は認めない」「アンプはマッキン」
その他諸々諸々………
もうこんなんばっかり!
はー、JBLオーナーめんどくせー(まぁ他のメーカーも似たようなもんだとは思います)
実際に自宅で楽しむだけなので、自分が気に入ったなら良いじゃんかというのはもっともな話ですが、
あぁ、こうやって新規のファンを既存の頭固いオジサンたちが阻害するんですね
という状況を目の当たりにして一気に萎えました
据え置きオーディオコーナーに行くと、ほとんどの場合音楽が好きそうな温厚なおじさまが多いのですが、若い店員にクッソ横柄に指図している輩もチラホラ見かけました
こういう人たちが偉そうに公爵垂れて、なんかよく知らん持論でマウントとろうとしてくるわけです
だからこの業界衰退しているんだぞ、客が悪いんだぞ、そういうところだぞ
見つけた!邦楽ロック・邦楽パンク向けのスピーカー
深夜、謎の怒りテンションに襲われJBLのスピーカーを諦めた私
そうはいっても他のスピーカーはあんまりフィットしなかったしなぁ…
と色んなワードで検索していると、ひとつのメーカーがアンテナに引っかかりました
Klipsch
X10というイヤホンで有名なあのKlipschです
なに、スピーカーもあるの?
なんとこのKlipsch、アメリカでは映画館のスピーカーとして大きなシェアを持ち、あのハードロックカフェでも使われているスピーカーなんだそうです
ハードロックカフェに使われているということはハードロックに合うに違いない
ジャズやらクラシックに使われるスピーカーではないに違いない
これは転じて邦楽ロック・邦楽パンク向けのスピーカーに違いない
Klipschのスピーカーはヤマハとイーフロンティアが日本へ輸入販売していたのですが、すでに撤退済み
かつてはRC-35 RF-35 RF-82 RB-81 RB-51 RC-62といったスピーカーを日本でも展開していたとのこと
その頃の商品のレビューを観てみると、やはりロック向けの音が出るみたいなものが多く
めんどくさいオーディオマニアも粘着している様子がみられませんでした
現在は当時の機種は販売しておらず
並行輸入で数機種がAmazonから簡単に注文が可能でした
ついているレビューやAmazon.comのレビューを観ても好印象
またKlipschのスピーカーは
電力を音量に変えスピーカーを鳴らすための力「能率」が今回試聴したどのスピーカーよりも高く、アンプの力がそれほどなくても鳴らすことができるのです
「アンプはスピーカーの価格の3倍の価格を選べ」とかまためんどくさいオーディオマニアの話を無視できます そこそこのアンプでちゃんと鳴るはずです
現行機として手軽に購入できるのは以下の2つのモデルでした
まずは Klipsch R-15M なんとペアでジャスト3万円(2018年7月当時)
Klipsch クリプシュ R-15M Black (Pr) 2-Way Bookshelf Monitor Speaker ブックシェルフ・モニタースピーカー【並行輸入】
- 出版社/メーカー: Klipsch
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
Klipsch R-14M こちらは小型のタイプです さらにお値打ち価格(この記事執筆の2018年8月時点では何故かR-15Mより価格が高くなっていました)
Klipsch Reference ブックシェルフ モニタースピーカー ペア R-14M チェリー [並行輸入品]
- 出版社/メーカー: Klipsch
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
色はブラックじゃないほうが良かったのですが、少しでも良いものをということで
私はR-15Mを選びました
えぇ、結局試聴もせず買いました
詳しいレビューは「その4」で書きますが、ともかく買って良かったし、まだまだ鳴らし運転中ではあるものの求めていた音に近いものがありました
Klipschのスピーカー、邦楽ロック・邦楽パンクの多くの楽曲に合いますよ
ただし並行輸入品ですから修理サポートの一切はないと割り切ること
並行輸入業者の値付がバラバラなので、販売価格に注意すること
ある程度の送料を払えば、アメリカのAmazon.comから直接購入もできるので、並行輸入業者に不安がある場合は本国から買ったほうがいいかもしれませんね
さてスピーカーだけを買っても音が出るわけではないので、次回はスピーカー以外に買ったものの話です おたのしみに
つづく
↓こんな感じになりました↓