「CDをケースに入れるだけで音質がアップする」そんな不思議なケースがT-TOC RECORDS ハイディフィニションケース HDC-001 です。
音楽はダウンロードやサブスクリプションではなくCD&リッピング派の私にピッタリなグッズなので早速購入してみました。
レビュー T-TOC RECORDS ハイディフィニションケース HDC-001
「オーディオオカルト」といわれるような技術的によくわからないグッズが多い中、このハイディフィニションケース HDC-001はうっかり2016年オーディオ銘機賞の音質向上アイテム部門金賞を受賞しており、オカルト度はやや低めです。
キャッチコピーは
『半信半疑』で構いません。まずは『30秒』お試し下さい。
良いですね、ワクワクしますね。
ケースの見た目は普通のCDジャケットのようです。
中のCDをはめ込むトレーがプラスチックではなく、毛の短いベロアみたいな素材です。
HDC-001のケースに入れると、なぜ音質がよくなるのかが説明書にかかれていたので引用します。
トレー内部に特殊イオンコントロール素材と特殊生体エネルギー素材を7:3でハイブリッド採用していることで、ディスクに蓄積されている電磁波、静電気、磁場等の悪影響を中和する効果がございます。また、ケース全体には独自のα加工が施されており、360度どの角度からも均一にディs区処理することに成功しました。さらに、トレー内部に使用している特殊素材が持つ改質能力により、消磁効果とはまたひと味違った『つややかで有機的な臨場感あふれる「音」と「画質」をお楽しみいただけます。
サッパリ、わかりませんね!
そういえば昔、実家でレコード聴くときに除電ブラシで払っていましたし、こんな記事もあります。
レコードだけでなくCDにも“効果大” − ユキムの除電ブラシ「ASB-1」を評論家3名が試す (1/3) - PHILE WEB
静電気が視聴の妨げになっているのかもしれませんね。
↓こんな布が貼られているのかも
T-TOC RECORDS HDC-001でCDの音質は変わるか
ともあれ、聴いてみないことには始まらないので早速試してみました。
最低30秒~ 1時間程度ケースに入れておくだけで音質が向上するとのことです。
3分ほどケースに入れてから視聴してみました。
視聴環境は以下の通りです
CDドライブ:BDR-XS06J → ifi audio iSilencer3.0 → iMac5K
DAC:S.M.S.L Sanskrit 10th → プリメインアンプ:ONKYO A-9150
スピーカー:Klipsch R-15M
まずはCDそのまま状態で聴いて、その後HDC-001に3分入れた後に聴き直してみました
当然、同時に聴くことは出来ないので多分に先入観を持っての視聴です。
先日コシミズカヨさんが脱退したFINLANDSの最新ep.『UTPIA』と大阪のポップ・パンクバンド AIRFLIPの最新ミニアルバム『Friends In My Journey』で試してみました。
HDC-001を使った前後で思っていたよりハッキリと変化を感じてしまい、思わず笑ってしまいました。
楽器ごとのセパレーションが深まり、明瞭感が増して聴こえました。
FINLANDSは各パートの位置が立体的になって、ライブハウスでの姿が目に浮かびました。
AIRFLIPは音像がくっきりしていて特にポップ・パンクのようなノリの良い楽曲はより没頭できました。
くそー、オカルトだと思ってたのにやるじゃん!ハイディフィニションケース。
騙されたと思って試す価値はありそうです。
T-TOC RECORDS HDC-001でCDのリッピング音質は変わるか
ハイディフィニションケースでのCD視聴は良い方向の変化を楽しめたので、もしやこれはリッピング全部やり直しなのでは?とリッピング前後の音質にも変化があるか試してみました。
20枚ほどのCDをHDC-001へ入れてMacに取り込んで聴いてみた結果、リッピング前後の音質には全く違いを感じられませんでした。
あれやこれやと聴き比べた結果、私の聴覚上では下記のように感じました。
- HDC-001に入れたCD >変化あり> 何もしないCD
- HDC-001に入れたCDをリッピング =変化なし= 何もしないCDをリッピング
- HDC-001に入れたCD >変化あり> HDC-001に入れたCDをリッピング
CD媒体で聴くのであれば効果があり、デジタルデータに変換したら変わらないようです。
T-TOC RECORDS ハイディフィニションケース HDC-001は、普段はリッピング後の音源をPCもしくはDAPで聴いていいる私にとってはそこまで必須のアイテムではなかったです。
CDプレーヤーを使ってCD媒体そのものから音楽を流す場合にはそれなりに効果がありそうです。
電源もいらないですし、ルーティーンだと思ってCDトレーに乗せる前に置けばいいだけですしね。
価格が青天井なオーディオグッズの中ではお手頃な4,500円前後という価格なので、CDメインで音楽を楽しむのであれば使う価値はあると感じました。
オーディオファンの友人へのプレゼントにもネタとして喜ばれそうな気がします。
今回試していませんが、映像用のディスクでもなんらかの変化はあるかもしれませんね。
さらに効果が高いと謳っているHDC-002もありますのでちょっと気になっています。
そんなこんなで思いの外楽しかった音質向上グッズ ハイディフィニションケース HDC-001のレビューでした。
ティートックレコーズ アルティメット・ハイディフィニション・ケース(デジタルディスク専用)T-TOC RECORDS Ultimate High Definition Case HDC-002
- 出版社/メーカー: ティートックレコーズ
- メディア: エレクトロニクス
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