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タイガー魔法瓶を擁護したい

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消費者庁よりタイガー魔法瓶の電気ケトルPCK-A080のテレビCMに関して景品表示法に基づき誤認を与える内容として措置命令が出ました。

www.tiger.jp

かいつまんだ内容は「転倒流水防止構造」によって「転倒時のお湯漏れを防ぐ」とあるけれども、100%防げないのにCMの演出では防げるように見えるゾ、ということ。

 

 

日本の電気ケトルのトップシェアは長年T-falが守っていますが、そのラインナップの中でお湯漏れ防止的な安全機構を持つモデルは2機種だけ。

非常に事故の多い電気ケトルという家電製品に置いて、安全性を優先しない作り手というのはいかがなものかと常々思っていました(過去記事参照)

www.gajumaru.toky

「絶対にこぼれません」が誇大広告になるのはイカンというのは理解できるし、件のCMが世間にそう捉えられていたならばタイガー魔法瓶側も大いに反省すべきでしょう。

 

一方で「すぐに湧く」よりも「安全にすぐに湧く」を選んで欲しいというメッセージが感じられたので、このCMを始めてみたとき「いいCM」だなと思っていたので非常に残念です。

 

タイガー魔法瓶という会社は「コスパ」よりも安全性を重視した開発をされているメーカーと私の目には写っています。

「誠実をきわめた信頼性」という企業理念の元に製品開発されているんだと思います。

 

以前タイガー魔法瓶の営業さんに

私「なんでIoT炊飯器作るなら、自動洗米して自動炊飯するような炊飯器作らないの?技術的にはそんなに難しくなさそうだけど」

と尋ねたところ

 

虎「留守中に子供が炊飯器の中に何か放り込んだりするかもしれないでしょ?その懸念が払拭できない限りはそういう炊飯器は作らないです」

と即答されました。

製品開発だけではなく営業まで一貫して安全を重視しているメーカーなんだなと関心したのを覚えています。

 

 

以前シャープの掃除機が同じく景品表示法違反で措置命令を受けたことを思い出すと、プラズマクラスターイオンを排出する掃除は掃除機と一緒に空気をキレイにするものではないという内容でした。

これは確かにそうだったのですが、その後ことある毎に「消費者庁に優良誤認っていわれたからエセ科学」と決め込んだ頭の硬い人々に揶揄され続ける羽目になりました。

 

先の過去記事の通り、タイガー魔法瓶の電気ケトルそのものは性能も良く、電気ケトル製品の中では安全性の高い作りをしています。

どうか「消費者庁に優良誤認と言われたから安全性の低い製品を作っているメーカー」のレッテルが貼られないことを祈っています。

 

 

私はタイガー魔法瓶の社員でもなんでもないですが、

「コスパ」とかいうわけの分からぬ概念ばかりが飛び交い、製品を提供されたインフルエンサーやらYoutuberの何の信憑性もないレビューが持て囃される昨今において、真面目に安全性を優先した製品づくりをしているタイガー魔法瓶を擁護したい。

 

 

先延ばしにしている炊飯器の買い替えですが、タイガー魔法瓶の製品にしようと考えています。