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イヤホンのお手入れに シーメンス 補聴器電気乾燥機 パーフェクトドライ クイックエア で音質は回復するのか

イヤホンの保管に湿度対策は必要か

日本は湿度が高く、湿度が高いと精密機械には悪い影響が出ると言われています。

カメラは防湿庫に入れるのが一般的で、私ももちろん使っています。

 

カメラの場合防湿庫に入れる目的が「カビを防ぐこと」です。

一般的にカビは相対湿度65%以上で生えやすくなってきますから、それ以下の湿度にコントロールされている防湿庫に保管するわけです。(同時にホコリの混入も防ぎます)

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一方でイヤホンにカビが生えるというのはあまり聞いたことがありませんね。

イヤホンの場合、湿度が高いと金属部品の腐食の原因となるのが問題ではないかと考えています。

耳を塞いで湿気をこもらせてしまうため湿度の影響を受けやすいのではないでしょうか。

高価なイヤホンを愛用しているのであれば永く使いたいのは当然のこと、私は普段は食品用の保存容器にシリカゲルを詰めて保存しています。

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とくにこの保管で困ってはいなかったのですが、専用機を使えば音質が変わる(回復する)かも?と興味本位でイヤホンを乾燥させるために補聴器用の電気乾燥機を購入してみました。

 

レビュー シーメンス 補聴器電気乾燥機 パーフェクトドライ クイックエア

イヤホンの乾燥用にパーフェクトドライを選んだ理由

もともと補聴器は乾燥させるメンテナンスをするらしく、それがイヤホンにも転用できるとのことで、これらの製品は補聴器用のものです。

この手の商品でもっとも発売が新しいシーメンス社のパーフェクトドライ クイックエアを選びました。購入価格は約4,500円でした。

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パーフェクトドライには3種類の製品があり、それぞれ

  • パーフェクトクリーン:洗浄・UV除菌・乾燥
  • パーフェクトドライ ラックス:UV除菌・乾燥+30分の高速乾燥
  • パーフェクトドライ クイックエア:乾燥のみ 45分

という違いがあります。

イヤホンを洗浄するわけにはいかないことと、UV除菌ではUVランプがイヤホンのシェルに悪い影響が出る可能性を考えて、乾燥のみのクイックエアにしました。

値段もいちばん安いしね。

 

類似の商品でコンプライでおなじみのエントリージャパンのドライ&ストア グローバルIIやIDEXのクイックエイドがあります。

パーフェクトドライ クイックエアと比較してクイックエイドは乾燥剤が必要でランニングコストがかかります。

ドライ&ストア グローバルIIは乾燥剤が必要かつ、乾燥に8時間と長い時間が必要です。

 

速乾の理由はヒーターによる温風で、この温風がイヤホンに影響がないかと言われるとなんとも言えませんが、45℃以上にはならないように作られていて補聴器に問題なく使えるようなので構わないかなと判断しました。

パーフェクトドライ クイックエアの使い方

パーフェクトドライは非常にシンプルなガジェットです。

裏面はこんな感じで、排気穴が空いています。

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本体後方部はマイクロUSBの入力端子 ここから通電します。

充電するわけではないので、USB Type-Cである必要はないですね。

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付属品は、マイクロUSBケーブルと電源用のアダプタとシーメンスマークのマグネットシールです。

このマグネットシールは補聴器用の空気電池を外した際になくさないように置いておくために使うんだそうです。

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 パーフェクトドライ クイックエアの使い方は非常にカンタンです。

電源を接続して、蓋を閉めるだけ。

全面のボタンが青く光ります この光が消灯すると運転終了です。

45分経つ前に運転終了させたければ蓋を開ければOKです。

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イヤホンを乾燥させるメンテナンスには注意が必要

され、では早速イヤホンを乾燥させてみます。愛用の1216.ears 8EVを入れてみましょう!

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…入らない。

brise audioのケーブルが太いというのもありますが、全く入りません。

ケーブルは確かに乾燥させなくても良いのかもしれませんが、イヤホン自体が小さいか相当細いケーブルでないとイヤホンと一緒に入れるのは難しそうです。

内寸は幅104mm×奥行55mm×深さ20mmです。

 

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しょうがないのでケーブルを外して、ついでにシリコンタイプのイヤーピースも乾燥させることに懸念があったので外しました。

 

いくつか類似のイヤホン(補聴器)用乾燥機商品のレビューブログをみました。

ドライ&ストア グローバルIIは100mm×奥行108mm×深さ23mmで、実際にイヤホンを入れるスペースを考えると大差ありませんし、クイックエイドもEイヤホンのブログでもイヤホン本体のみしか入らないことを言及しています。

それぞれ大事な情報が欠落していたので、私が書きます。

 

もし、あなたがリケーブルできるタイプのイヤホンを使用しており、毎日イヤホン乾燥機に入れることを想定しているのであれば、イヤホンを乾燥させるために都度ケーブルを抜き差しすることは、返ってイヤホンの寿命を縮めてしまう危険性があると思います。

 

mmcx端子はそもそも基盤用の接続端子で抜き差しの耐久回数は百回程度と言われています。

CIM-2pin端子はそもそもが細いので、抜き差しを繰り返すことは適当でないように思います。

イヤホン用の乾燥機は毎日使うものではなく、例えば1ヶ月に1回などの定期メンテナンスとして使うのが良いのではないでしょうか。

 

完全ワイヤレスイヤホン(2cmの深さに入り切るか怪しいけど)やリケーブルできないタイプでかつ乾燥トレー内に収まるのであればこの限りではありません。

 

パーフェクトドライでイヤホンを乾燥させると音質に変化があるのか

さてメンテナンスの頻度はさておき、乾燥させると音質に変化があるのかです。

今回私は3つのイヤホンを乾燥させる前後で聴き比べをしてみましたが、3つの内1つは明確に音の違いを実感できました。

 

その1つは最も多い頻度で使用しているイヤホンでした。

なるほど、見た目ではわかりませんが内部には湿気が籠もっていたのかもしれません。

全体的に明瞭さがまして楽器のセパレーションも良くなったように感じました。

 

実際に測定したわけではありませんから、プラセボと言われればそれまでですが、補聴器でも行われているメンテナンスです。

特にBA型のイヤホンに関しては効果があるのかもしれません。

 

今回の記事タイトルは「音質は回復するのか」にしています。

知らず知らず使っているうちに、イヤホン内部では湿気が籠もり本来の音を出せていない可能性があります。

少なくとも「ベストな環境に戻す」という意味でイヤホン用の乾燥機は導入することに効果がありそうです。

心理的なことかもしれませんが、それで「よく聴こえる気がする」のであれば4,500円は高くない買い物でした。

 

毎日使えるメンテンス器具ではありませんが、雨の日や季節の変わり目などのお手入れにシーメンス 補聴器電気乾燥機 パーフェクトドライ クイックエアはおすすめです。

 

 

D-Dry 補聴器専用電気乾燥器

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