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秋のヘッドフォン祭2019に行ってきました

フジヤエービック主催 秋のヘッドフォン祭2019に行ってきました。

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10月末から4日で3回ライブハウスに行っていたので、耳を守るためにもイヤホンをずっと控えていた分、フレッシュな耳で中野サンプラザへ向かいました。

 

今回視聴に使ってのは主にこれらの曲です。

イヤホンやヘッドフォンはウォークマンNW-ZX300を使い、DAPやらケーブルは1216.ears 12BA で聴きました。


Suspended 4th - GIANTSTAMP(OFFICIAL VIDEO)


cakess/Night Album (in music room)


NO BRIGHT GIRL "Take Me Back" (Official Music Video)


FINLANDS「UTOPIA」Music Video

 

ウォークマンZX300を購入してから2年ほど。DAPを新調しようと考えておりNW-ZX507が望むものではなかったため、いろいろなDAPを試聴してみました。

 

Cayin N8

 値段を考えると選択肢に入らないのですが、すごくエネルギッシュな音で欲しくなりました。N6ⅱはAndroidなので苦手でした。

Quenstyle QPM

音質面では良いなと思いましたが、操作性がいまひとつ。

 Lotoo PAW 6000

 本命です。操作性はウォークマンに次ぐ性能。

ただかなり物静かに鳴るので、あまり私の用途には合わない印象でした。むむむ…

PLENUE R2

 参考出品されていました。エントリー向けかしら。

 

Oriolus 1795

Penon audioで売っていて気になっていたBluetoothレシーバー。

商品名の通りPCM1795 DACを使っているのが特徴。ストリーミング音源がメインの人は無理にAndroidDAPを買わないでスマホを母艦にこれを使っても良いかもですね。

 

ヘッドフォン祭なのに毎回ヘッドフォンはあまり聴かないんですよね…

冬に向かってはイヤホンよりヘッドホンの方が良さそうなのですが…

そういえばDALIのヘッドホンを聴き忘れていました

beyerdynamic LAGOON ANC JP

 イヤーパッドの感じも良かったです。

SONYやBOSEで他の人とかぶるのが嫌だと言う場合には良い選択肢かもしれません。

 

MEZE RAI SOLO

ここからはイヤホンの感想です。たくさん聴きました。

期待していたMEZEの新作です。もちろんRAI Pentaの方が良いですが、3万円のイヤホンとしては人にも勧めやすい良作でした。

final MAKE1 小岩井ことりさんチューニングモデル

finalの音作りとは耳の相性が良くなかったのですが、これは良いなと思いました。

帰り途にせつない曲を聴くときに使いたいイヤホンでした。

DITA DREAM XLS

高価なイヤホンだけはある音の作りです。普段聴くジャンルによっては最高の1本になるかもしれませんね。

FIR Audio M2

S'NEXTの新規取扱いメーカーFIR Audioです。3つあるうちの2つ聴きました。

特徴的な音がするので、使い分けできそうですよ。

FIR Audio M5

FIR Audioはなかなか面白い音作りしていました。BAの位置がポイントみたいです。

ag TWS01K

finalの完全ワイヤレスライン「ag」のお披露目。

カジュアルな価格帯は音楽ファンの裾野を広げようというfinalらしい展開です。

完全ワイヤレスイヤホン市場はAirPods proみたいな強力なTWSがある状況だと、手に取りやすい価格とデザイン力が勝負になるかなーと思っています。

ag TWS02R

見た目は本当に良いです。

AMTアコースティックAPM03

おひげの紳士がいらっしゃったAMTアコースティック。

バスドラとかベースとか関係ない楽曲聴くときは面白そうなイヤホンでした。

よくわかんないこんなのも聴かせてくれました。

Oriolus Reborn LTD

Oriolusはやっぱり良いもの作るなと。ツイートはしていませんが、Oriolus Percivali JPもギターがグッとくる良いイヤホンですよね。

Victor HA-FW1500

Victorのウッドシリーズ最新作。また自動変換でバスドラがパズドラになっていますね…

CAMPFIRE AUDIO ANDROMEDA 10

CAMPFIRE AUDIOの10周年記念モデル。欲しいなと思うイヤホンでした。

CAMPFIRE AUDIO C/2019 Q4

見た目はAndoromeda10とそっくりですが、音は全く違いました。

UniqueMelody

もともとわりと好きなメーカーなんですけど、今回の試聴機と相性が悪かったのか、イヤピの問題かわかりませんがサッパリでした。

AME CUSTOM EARPHONES

多ドラ耳の私の大好物系の音でした。

AME CUSTOM EARPHONES Radioso 4Electrostatic Earphone

特殊な構成をまとめようとして普通になってしまったパターン。

audio-technica ATH-IEX1

ネットの評判あまり良くなかったように思うのですが、聴いてみたらすごく良かったです。そらあの値段で悪かったら困るし。

tralucent audio 1plus 2.3 

この次のイヤホンへの助走です。

tralucent audio Ref GEN 3

スピーカーのバイワイヤリング接続をイヤホンでやっちゃった感じで、LOWとHIGHを別々のチャンネルに分けてしまっている変態イヤホンです。楽曲は聴いたことがないやつを爆音で聴いたので正確な評価はできないんですけど、「す、すげぇ…」みたいなイヤホンでした。

変態です。

Faudio Mezzo/Scale

Scaleは好きです(値段以外)

CHIKYU-SEKAI cosmo/5

前回のヘッドフォン祭で惚れ込んだイヤホン。ようやく発売が見えてきました。絶対買う。

試作機のcosmo/8はまだ発展途上中という感じでした。

CHIKYU-SEKAI MSX

CHIKYU-SEKAIは私好み過ぎて散財しそうです。

Brise audio ASUHA Rh2+

ASUHAからYAYONOに寄せたモデル。欲しい!欲しい!

デッドストック買いたかったけど端子が合わず断念!

 

 

連休の中日ということもあってかほぼ並ばなくてよいヘッドフォン祭でした。聴き忘れも多分にありましたがここに書いていないもの含めて40種類くらい視聴できて満足です。

次に買うDAPは決まりませんでしたが、CHIKYU-SEKAI cosmoの決定版が聴けたので心晴れやか。

いい夢観られますように。各メーカー、代理店、フジヤのみなさま良い機会ありがとうですよ。

 

 

 

final 音響講座に行ってきて、レビューすることについて考えました

 finalが主催する「音響講座」へ行ってきました。

 

S'NEXTのシニアサイエンシスト(あってます?)の濱崎さんが登壇し、
大きく分けて

  • 人間が音を知覚する仕組み
  • イヤホン・ヘッドホンの音を感じる仕組み
  • イヤホン・ヘッドホンを比較視聴する要素

の3つをわかりやすく講義いただきました。

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 有料のセミナーですので内容に関しては言及しませんが、
(1,500円と安価なセミナーにも関わらず直販サイトで2,020円のイヤホンをお土産にいただけてめちゃお得です)
ベースとなる知識がセットされ非常に有意義でしたので、次回があればあなたも是非。

 

 

さて、このブログを始めたきっかけは
世の中にあるレビュー記事や口コミが信用に乏しく、本当に良い買い物体験がそれらに脅かされていると考えたからです。

 

ブログを初めて3年経ちましたが、

Amazonのレビューは一向に良くならず法令違反の商品が溢れ、

食べログは真偽はわからないものの点数と美味しさの相関関係が疑問で、
Googleでは割引目的で書かれた☆5レビューに汚染され、

それらに呆れたユーザーがSNSで検索すると血液クレンジングをしているインフルエンサーがいるわけで
インターネットはちっとも良くなりません。

 

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オーディオの世界はどうかというと、
「オカルト」「プラセボ」「代理店のボッタクリ*1」のようなネガティブな言葉が溢れているように見えます。

講座冒頭、S'NEXT細尾社長のメッセージが心に残りました。
ざっくりですがこのようなことを仰っていました。

 

新しくオーディオの「マニア」になってくれる人が増えていないことに危機感を感じている。
その一因としてオーディオの世界の音質の表現が「ポエム」になってしまったこと。

音質と同じく短期記憶での比較しかできないものの中で「味覚」があるが、
ワインの世界には「アロマホイール」があり、科学的に統一された基準をもとに言語化できるようになっている。
これらがあることで曖昧な「ポエム」ではなく安心して趣味として楽しめる土壌ができているのではないか。

finalは音質の統一言語化、音質の見える化ができるように取り組んでいく。

 

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イヤホン・ヘッドホンは音楽を聴くツールですが、趣味の世界でいうと比較視聴が主になりがちです。
これらに客観的な指標ができれば、オカルトだ何だとバカにしていた人たちも自らの好みのイヤホン・ヘッドホンを探すことができ、
ひいては音楽業界全体が「良い音で録音しよう・演奏しよう」という方向へ進んでくれるはずです。(このままだとストリーミングの圧縮音源でAppleのEarpodsで聴く前提の音質で良いやにされてしまいます)

味覚や聴覚の感性は経験に大きく左右されますから、多くの人がより良い体験をするために業界全体で取り組んでもらいたい課題ですね。

 

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今回の音響講学ではベースの知識ができたことで、イヤホンなどに関してはよりわかりやすいレビューが書けそうな気がしています。
もちろんイヤホン以外の家電やもう一個のどら焼きブログでも、誰かの役に立つレビューを残すようアップデートしていきましょう。

 

観ても聴いても使ってもいないものをどこかから集めて切り貼りして「おすすめ10選」とか書いている中身空っぽの記事がなくなるまで、インターネットの片隅で抗っていきます。

 

final E3000 カナル型イヤホン FI-E3DSS

final E3000 カナル型イヤホン FI-E3DSS

 

 


 

*1:代理店は手数料ビジネスなわけだからボッタクっているのはメーカーじゃないのかしらね。代理店が差益をポッケに入れるわけじゃないでしょ。しらんけど。

Macの電源ケーブルを変えると音質が向上するかやってみました

オーディオの音質向上を狙うのであれば電源関係を改善しようという鉄板の話しでして。

そういえばパソコン本体の電源ケーブルに関して無頓着だったなぁと「Mac 電源ケーブル 音質」とか酷い検索キーワードで調べてみてもあまりピンとこなかったので自分でやってみました。

 

我が家のiMac5Kの純正電源ケーブルはよくよく見てみると細い貧弱なケーブルで、なるほどオーディオグレードの電源ケーブルに変えれば音質向上が見込めそうです。

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 早速ヨドバシカメラに電源ケーブルを観に行ってみると、10万円以上の電源ケーブルも並んでいるものの具体的にどういう変化が起こるのかが示されていないので、どれを選べば良いのか全く判別が付きませんでした。

 

電源ケーブルはスピーカーやヘッドホンと違い、気軽に試聴できるものでもないですし、オーディオで変化が大きいのは音の出口と言われますから、なんなら電源が一番遠いし、という高価なケーブルを買わない理由をたくさん自分で作ってから、先ずは入門ということで手に取りやすい価格のものにしました。

 

ゾノトーン 2Pタイプ電源ケーブル(1.5m)Zonotone 6N2P-3.0 Meister-1.5M

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従業員6名の小さな会社ですが、たくさんのオーディオファンに愛されているZonotoneのエントリーモデルです。私はスピーカーケーブルもZonotoneを利用しているので合わせてみました。

本当はちゃんとアースをとったコンセントで使ったほうが良いのですが、賃貸なのでどうしようもなく2Pにしました。2Pタイプのコンセントは極性を必ずチェックしましょう。

 

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コネクター部は一体成型モールドで頑丈に見えます。

 

エントリータイプにしてよかったなぁと感じたのは実際にiMacに接続した時でした。コネクター部が純正の電源ケーブルより「長い」ので接続がギリギリ。上位モデルのドデカいコネクターだと取り付けできなかったかもしれません。

↓こんな感じです。

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実際に音を聴き比べてみました。iMac→DAC→プリメインアンプ→スピーカーです。

 

Macの電源ケーブルをオーディオグレードのものに替えたところ、聴覚上の音質は変化しました。

低音がタイトにまとまって、全体的にスッキリとした音に聴こえました。同居人にも聴き比べてもらいましたが同様の感想でしたので効果はあるとみています。

 

音質が向上したかというと「好みによる」以外の何物でもないのですが、オーディオグレードの電源ケーブルを使う意味はありました。

なお電源ケーブルを替えてCDリッピングもしてみましたが、これは音質差を感じられませんでした。

Macの電源ケーブルを変えると音質が向上するか

Mac純正の電源ケーブルと比べて、オーディオグレードの電源ケーブルに替えることで音質に変化を楽しめそうです。

一方店頭で試聴ができず、自身の環境との相性・変化の方向性を購入前に知ることができないので「暇を持て余した神々の悪戯」ぐらいの気持ちで購入するのが良いかなと思います。(※ガチ勢の方は全力で行きましょう!)

 

オーディオ趣味は音が良いものを選ぶというよりは音質変化を楽しむような側面もあるので、PCの電源がそのままの方は、オーテクの電源ケーブルやアンプ用の電源ケーブルをパーツとして取り寄せるなど安価で試せるケーブルで是非トライしてみてくださいな。

ゾノトーン 2Pタイプ電源ケーブル(1.5m)Zonotone 6N2P-3.0 Meister-1.5M

ゾノトーン 2Pタイプ電源ケーブル(1.5m)Zonotone 6N2P-3.0 Meister-1.5M

 

 

audioquest オーディオクエスト 電源ケーブル NRG-X3 1.8m NRG/X3/1.8M

audioquest オーディオクエスト 電源ケーブル NRG-X3 1.8m NRG/X3/1.8M

 

 

バンドマンのみなさま、まだCDを作ってください。ーMacでCDリッピングをする話しー

夏フェスシーズンですね。

暑さやらなんやらで野外フェスに行くのはしんどいので、ライブハウスに行くか家でスピーカーで聴くか、ポータブルオーディオで音楽浴びてます。

 

さて、昨今の日本の音楽ビジネスではフェスやライブが主になってCDは完全にオワコン、楽曲はサブスクリプションサービスで聴くのが当たり前になりました。

これは世の流れなので何をか言わんやであります。

中には流れに逆らって頑なに配信しないレーベルもあるし、ライブ会場に行かないと買えないCDなんかもあって、それはそれで反骨精神で良いと思います。

 

そんな様々な楽曲の販売の仕方で「デジタル配信限定」というのがありますが、あれを止めて欲しいなぁと感じています。

ストリーミングやDL配信するのは良いんです、後でCDにして欲しいんです。CD作るのにお金も手間もかかるのはわかっています。でもお願いです。

もしもどこかのバンドマンやレーベルの人がこの記事を観てくれていたら、1リスナーの意見として耳を傾けていただけないでしょうか。

「配信の音源、めちゃめちゃ音が悪い」

自分たちが心血注いで作り上げた曲が劣化しているのはもったいなくないですか。

 

先日私の職場の音楽好きの若者3人に、配信で買ってきた音源とCDからリッピングした音源をウォークマンに入れたものとを同じヘッドホンでブラインドテストしてもらったところ、3人が3人共「全く違う!今まで聞いていたのなんだったんだ…」と望み通りの反応をしてくれました。ちなみに配信版はMoraで買ったFLACとiTunesストアで買ったAAC音源です。わざわざ同じ曲買ってまで検証してんだこっちは。

 

バンドマンのあなた、自分の作った楽曲とデジタル配信のものとCDとで聴き比べたことありますか?

私はあなた方が作った曲をちゃんと良い音で聴きたい。だからCDも作って欲しいのです。

 

当然すべてCDの方が音が良いなんてエビデンスはないです。ただちゃんとした再生環境やリッピング環境を整えることで「聴こえ方」は変わってきます。

前置きが長くなりましたが、今日は私がやっているMacでのCDリッピングの環境の話しです。

バイナリ一致とか実測データなどは一切考慮してません。私の音楽体験の話しです。

 

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 Macで高音質リッピングをする方法

私が普段iMac5K で音源管理をしています。

CDめちゃくちゃ買いますけど、基本的にリッピングをしたらCD保管BOXに放り込んでいます。CDから直接聴くことはほぼありません。

この最初のリッピングが非常に重要。失敗したくないので、効果があるなしは置いておいて少しでも良い音質で聴けるように準備しています。

 

まずはリッピング用のドライブです。

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パイオニアのBDR-XS06Jを使っています。

 CDを直接再生する場合はちゃんとCDプレーヤーを使うのが良いと思いますが、リッピング用ならパイオニア一択です。エラーが少ないのが大事です。

パイオニアという会社自体が大変そうなので、今後の商品供給が不安ですね…

 

制振シールとか塩入冬湖シールとか貼っていますが、これらは特に音に影響はありません。

Pioneer パイオニア ポータブルブルーレイドライブ 【For Win & Mac】 ソフト無モデル BDR-XS06JL

Pioneer パイオニア ポータブルブルーレイドライブ 【For Win & Mac】 ソフト無モデル BDR-XS06JL

 
 

 

 ドライブの裏もケアします。

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ソルボセインとか素材は色々あると思いますが、東急ハンズで100円くらいで買ったゴムを貼り付けて制振を試みています。ドライブは制振した方が良いっぽいので、雰囲気で貼っています。効果は知りません。

 つづいてドライブとPCをつなげるUSBケーブルです。

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MicroB端子のオーディオグレードのUSBケーブルがないっぽいので、消去法でunibrainのUSBケーブルを使っています。劇的に音が変わることはありませんが、少し変わった雰囲気を醸し出します。雰囲気です。

 できるだけケーブル長は短い方がおすすめです。私達はオーディオを雰囲気でやっています。

 次が大事です。

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iFi Audio iSilencer3.0です。USB端子に挿しておくとノイズを取ってくれる「USBコンディショナー」的なものです。

これをMac側に挿してドライブと接続します。

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 経験上効果がないCDも一部ありましたが、導入後明らかにCDリッピングの質が向上しました。CD派の人は騙されたと思って導入してほしいです。騙しているかもしれません。

とにかくこの商品に出会ってから、完全にCD派になりました。配信の音源なんて聴いていられるかってんだ。

iFi Audio iSilencer3.0

iFi Audio iSilencer3.0

 

 つづいてリッピングするソフトに関して。

X Lossless Decoderを使ってみましたが、30枚ほどリッピングしてみて音質変化がサッパリ感じられませんでした。精度の話しで音質はあんまり関係なさそうです。結果、iTunesを使っています。

なお私はポータブルプレーヤーで持ち出すことが多いので、WAVとかDSD形式だと1曲の容量が大きすぎますからALACで取り込んでいます。容量に頓着しないならWAVが良いのですがアルバムアート(ジャケット)の紐付けができないのでALACかFLACで十分だと思います。

 

最後に音質改善ディスクケース High Definition Caseです。

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中にCDを入れるだけで音質が向上するというオーディオオカルト全開のケースがハイディフィニションケース HDC-001です。

原理は全く不明ですが、確かにこのケースに3分くらい入れたあとのCDからは元と変わった音が出てきます。静電気を除電することの効果かもしれませんから、プラズマクラスターでも変わるかもよ(知らんけど)

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なお直接CDを再生した際には音質が変化する体験をしていますが、リッピングした際にはその変化は全く感じられませんでした。おまじないとかルーティーンとかの類で使っているだけで、使わなくてもいいです。

 

ストリーミング否定派でもないしCD信者でもないけど、ともかく作り手の努力は最大限に受け止めたいので、少しでも良い状態で音楽を聴きたいのです。イヤホンやヘッドホンもそう、安いとかコスパとかで選びたくないのです。

 

ストリーミングが中心になるのは明らかなので、さっさと5Gになって、めちゃめちゃ重いDSDのデータとかも気軽に扱えるようになれば、リッピングだなんだ言わなくて良くなるんじゃないかなと5G時代に期待中です。

それまではCDをうまくリッピングしていきますので、特にインディーズバンドのみなさま何卒!CDを!

ポタフェス 2019 夏に行ってきました

7月14日(日)ポータブルオーディオフェスティバル 2019夏 東京・秋葉原に行ってきました。

前日にジャパネクで10時間近くライブハウスで轟音を聴いていたので、耳の調子は良くなかったのですが、聴いてみたいイヤホンやらDAPやらがありましたので試聴の感想を残していきます。

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その他にもサスフォーとかNO BRIGHT GIRLとかをちょとずつ聴きました。

帰りしなにつぶやいた内容へ補足しながらレポートとします。

 

F audioのトリプルハイブリッドイヤホン Project Y。フェイスプレートが前回からだいぶ変わっていますね。結構写真かっちょよく撮れた気がします。

F audio Scaleはレゲエとかボサノバとかに合いそうでした。BGMに良さそうだけど、BGM聴くのに高価なイヤホンってどうなん?とセルフツッコミ。

 

既に発売済みのMEZA RAI PENTA。先日のポタ研でも持っている人を沢山見かけました。高価なイヤホンですがオールマイティなとても良いイヤホンだと思います。

 

64audioの試作機名前はまだないやつ。書いたとおりの感じでした。

 

qdcのFusion。低域のBAは1発でしたが存在感のある低音が印象的でした。

隣の席のBeatAudioの人が「qdcはケーブルが嫌だから買いたくないんだよな~」とか話しかけてきて、よく隣のブースの人の悪口直接言えるなぁと驚きました。

 

先日U8を記事にしたCOLORFLYの新作U6。試聴した感じでは音はすごく良かったです。早くUI改善すると良いよね!

 

Brise audioの新作ケーブルSTR7-Rh+2。ASUHAやYATONOに比べると普通だけど、結構良いケーブルだと思います。アウトレット品や試聴機セールで散財しようかと思ったけど、炊飯器買わなきゃいけないこと思い出したので断念。

 

BA:1 DD:1 EST:2のトリプルハイブリッドドライバーのVision Ears ELYSIUM。

これはクラシックとか聴いたら良さそうだなぁと感じました。38万円。高い。

 

綴りを間違えていました。EMPIRE WRAITH。

人気のLedgend Xはあまり好みではなかったのですが、このEMPIRE WRAITHはスゴい好みでした。静電ドライバーが4つも入っているらしいです。私の今回No.1でした。

 

Ar:tioからArtioに名前が変わりましたね。ブースのオシャレ感が薄れてしまいちょっと残念。GREEN FOUNDINGで好調に出資集めている話題のWARP技術搭載イヤホン CR-M1とCR-V1です。右耳に左耳の音をちょっと混ぜて、左耳に右耳の音をちょっと混ぜる、みたいなイヤホンです。ケーブルがその関係上普通のイヤホン用ケーブルとコネクタが違うので注意。

頭内定位は従来のイヤホンと変わらなかったので、スピーカーみたいに聴こえると思ったらそうでもなかったのですが、何度も聴いていると脳内補正できるかもしれませんね。

Artioはいつも尖ったイヤホンを作っているので今後も楽しみです。

 

TAGO STUDIOのT3-02。一番並んでしました。

T3-01と同じ印象のイヤホンでした。私の好みには全く合いませんが、人気機種ですので手頃な値段で出ると良いですね。

 

AZLAの2BAイヤホン ZWEI。

これはとても良かったです。メロディックが好きな人に勧めたいなと思いました。疾走感出ます。

 

Sym Proceed SP-IEM7 FITEAR。

こういうのを一つ基準として持っておくと、違いがわかりやすいなと思いました。

 

上海功捐健康科技のAURORA。すごく見た目がかわいいです。

1BAのイヤホンとしてはかなり良い音だと思いました。人気でそうです。

 

七福神商事ブースにあったNG AUDIO 12BA 。

これは好みの音でした。完全に多ドラ耳です。

 

同じくNG AUDIOのEURUS。変態構成ですね…

その分とても面白い音していました。

 

ぶっといケーブルがたくさんありました。音も良かったですよ!一本欲しい。これどこで買えるのかな?

 

最後に約90万円の弩級イヤホン。Effect audio King Arthur。

Empire Earsとのコラボモデルで16BAとのことです。もう笑っちゃうようなスゴい音だしてました。いやぁ聴きに行って良かったです。新しい扉開いた気がします。

 

以上、短時間の試聴の感想文でした。

 

あいにくの雨模様だったので会場はすごく空いていました。一番並んだTAGO STUDIOでも20分待ちくらいだったかしら。あとはほとんど並ばずに聴けました。

会場の設営やら企画やら毎回大変だなぁと思うし、非常にニッチな趣味分野の裾野を広げようと苦労も多いよなぁとTMネットワークさんの取組には頭が下がる思いです。

色んな音楽体験を楽しめるように、ユーザーも一緒に盛り上げていきたいなと思った日曜日の夜でした。

 

 AZLA SednaEarfit LightのShortタイプが早く欲しいです。

 

老舗メーカー久々のハイレゾDAP COLORFLY U8を使ってみました[ PR]

ポータブルオーディオプレーヤー COLORFLY U8 を1週間お借りしました。

 

COLORFLYといえばハイレゾDAPの先駆け「C4」が真っ先に頭に浮かびますね。

約12万円と高価なDAPなので、現在5万円前後のDAPを使っているユーザーがステップアップを目指す際の候補になる機種ですね。私もまさにそれです。

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起動画面がかっこいいです

COLORFLY U8を他のハイレゾプレーヤーと比べた場合のスペック的な特徴は3つ

  1. ESS社と共同開発したオリジナルDAC「Colofly α」
  2. 原音再生を目指す「ATMP Technology」
  3. 超低ジッタクロック水晶発振器「JitterKillⅡGeneration Technology」

 これらが聴覚上どのような価値を発揮するか楽しみです。

レビュー COLORFLY U8

今回は私が普段使っているウォークマン NW-ZX300と比較しながらレビューしていきます。

それでは外観からレビュー…と書き始めたいところですが、結局知りたいのは音の良さとかそういうのだと思いますので、結論から行きます。

 

COLORFLY U8 は一音一音クリアで美しい音表現を体感でき、音質面では値段相当の価値がありました。

一方で操作性や音源管理には難があり、普段使いには厳しいDAPでした。

 

音質レビュー COLORFLY U8

COLOFLY U8の音質チェックにあたって、イヤホンは1216.earsの「魂」とヘッドホンはVECLOS HPS-500を使いました。

イヤホンではバランス接続(変換アダプタを使ってケーブルは同じものにしています)ヘッドホンは3.5mmシングルエンドで接続しました。

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また普段使っているウォークマン NW-ZX300と比較しながら進めていきます。

ウォークマンの時の音量はハイゲイン設定で、イヤホン「35」ヘッドホン「80」

くらい。U8は通常設定でイヤホン「40」ヘッドホン「100」くらいでした。

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私が普段聴いているのは邦楽インディーズ・邦楽パンクです。

今回は試聴曲に合わせてどんな聴こえ方をするのかを調べていきます。

 

今週のお題「わたしの好きな歌」


1st crack 「FLASH」 MV

先ずは旭川から颯爽と現れたメロディックパンク 1st Crack。フォーリミやKUZIRAが好きな方はグッとくるのではないでしょうか。

軽快なメロディックなので疾走感やちょっと太すぎるバスドラがどんな風に聴こえるかチェックしました。

 

一聴してわかるのは、各楽器がクリアに鳴り始めたところです。

若いバンドのdemo盤ですから、音源はそれなりのはずですが非常に明瞭に聴こえてきました。特にZX300では滲んでいたバスドラがキュっと締まって聴くことができたのには驚きました。

またハイハットがとにかくキレイに響きます。高域が得意なDAPですね。

 


4BROTHERS - Beyond

続いて4年ぶりのCDを出したばかりの名古屋発 エモバンド 4BROTHERSです。

各楽器の余韻やサウンドステージをチェックしました。

 

こちらも同じくクリアなサウンドに一変。背景の黒がしっかり視えるというのが適当でしょうか。

サウンドステージも横に広がっていくようです。

「歌」よりも「曲」を楽しみたい場合にはかなり良いです。

 


カネヨリマサル『関係のない人』MV

大阪発 3ピースバンド カネヨリマサルです。

チャットモンチーを彷彿させる懐かしい青春ロック。GtVo ちとせみな の発する中毒性のある歌声にフォーカスを当てて聴いてみました。

 

シンプルなバンドサウンドなのでU8は少し軽めの聴こえ方をしますが、ボーカルがグングン伸びていくのが印象的でした。歌ものやアコースティック系も合うかもしれませんね。

 

総じてウォークマンZX300に比べて上品で繊細な音表現と、伸びていく高音、やや広めのサウンドステージを感じることができました。

音質面では12万円の価値のあるDAPだと感じました。

同じ価格帯だとSONY NW-WM1A、iBasso DX220、Cayin N6iiあたりがライバルかと思いますが、音の傾向が違うので「低音より高音」な方にはCOLORFLY U8はおすすめです。

 

よし、音は褒めたぞ!

続いて問題の操作性と使い勝手に関してです。

COLORFLY U8の操作性や使い勝手

サクサク動くんですよ、COLORFLY U8。

Androidベースで作られておりタッチパネルの感度も良好です。

なのですが、足りない部分惜しい部分が多々ありました…

 

先ずは接続系と操作系から見ていきます。

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端子類はお尻の部分に集約されています。USBはType-Cです。なおUSB-DAC機能は日本版では制限されているとのことです。

3.5mmはOPTICAL と LINE OUTを兼用しています。

バランス端子は2.5mmです。新機種のCOLORFLY U6では業界初の3.5mmPro端子になるそうです。

 

我が家はMac(iMac Late2015)で楽曲管理をしているので、内蔵メモリ(64GB)に転送しようとしたところ何故かMacでマウントされませんでした。複数のUSB Type-Cケーブルを使ってみましたがダメでした。これは環境に依るとは思います。

また再生可能ファイルとしてALACに対応していませんので、Macユーザーは注意が必要です。ALACファイルはm4aファイルとして認識されますので再生自体は可能です。

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上部に電源ボタンと謎の液晶。謎の液晶にはボリュームとバッテリー残量が表示されます。U6では廃止されました。

写真手前の物理ボタンでも音量調整ができますが、基本は反対側にあるタッチ部分をスライドタッチして、画面上に表示された半円をフリックして調整するという謎の動作が必要でともかくコレが面倒でした。U6では廃止されたようです。

 

 

 続いて楽曲管理です。楽曲の選択方法は、

  1. 曲順
  2. 歌手順
  3. アルバム順

でソートされます。プレイリストがありません。

さらに↓画像でちょっと見づらいのですが…

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歌手でソートした後は、アルバムでドリルダウン検索ができません。全アルバムtrack順に混ざります。こりゃどうしようもない…

 

上部に表示される検索フィールドは優秀で、フリック入力してサクサク検索ができます。が、曲聞く度に検索なんて全くもってやってられませんでした。

 この辺はファームアップで解消すると良いですね。

 

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もう一つのマイナスポイントはネットワーク周りです。

Bluetoothはバージョンが4.0で、とんでもない接続性なので全く使い物になりませんでした。いっそ機能自体を付けない方が清々しかったのではと感じました。

またAndroidベースではあるものの、アプリの追加などはできないため、サブスクリプションサービスや遠隔操作アプリなどには非対応です。

これらはライバルのDAPの進化には追いついていないようです。

 

 まとめ COLORFLY U8はこんな人におすすめ

 COLORFLY U8は操作性や楽曲管理に難があるものの、魅力的な音表現をするDAPでした。

  1. 2.5mmのバランスケーブル資産を活かしたい
  2. Bluetoothでは接続しない
  3. クリアで繊細な音表現を好む
  4. 低音よりも高音だ
  5. 楽曲管理はWindowsでしている
  6. フリック操作には自信がある

そんなあなたには是非その音を体感して欲しいDAPです。

 

新型のCOLORFLY U6は操作系のブラッシュアップもされているようなので、こちらも発売が楽しみですね!

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COLORFLY U8 ハイレゾプレイヤー 内臓メモリ64G

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