昨日は東京都写真美術館で写真展2件をはしごしてきました
1つ目は 『TOPコレクション 平成をスクロールする』 の夏期 『コミュニケーションと孤独』
あるがままを撮っていた写真家が揃っていた春期と違い、明確なモチーフがあって曖昧さを排除した写真が選ばれていたように感じました(個人的には春期の方が好み)
2つ目は荒木経惟の『センチメンタルな旅 1971-2017-』
説明不要の名作+写狂老人Aまでの 陽子さんをめぐる写真たちが並んでいました
私は写真家は「偶然を捕まえる仕事」だと考えていますが、アラーキーは存在そのものが写真みたいな人だなと改めて感じました
40年以上前の写真が、一切ノスタルジックな感傷を持たずに生きているようで
もう内容が濃すぎて展示見ているだけで疲労を感じてしまいました…
TOPコレクションより後にアラーキーの展示を観て本当に良かったです
「センチメンタルな旅」の展示の序盤にアラーキーからのメッセージが書いてあって、心に残りました
今あるのは 作られた 偽物の写真ばかりだ この旅の写真は本物だ のようなことが書いてあって、本当にそうだなと
企画有りきの「面白い」写真もそうだし、やれRAW現像だレタッチだ加工アプリだなんだで量産された それっぽい画像に閉鎖的なコミュニティーで「いいね」しているだけ
私も「写真」を撮らなくなって何年か経ってしまって
また「写真」を始めたくなりました
私が「写真」だと思って撮っていたものは、今も過去を残さずに生きているでしょうか
今年中にカメラをオーバーホールしよう
まだじとっとする湿気をまとった恵比寿の狭い空に決意する9月の休日でした