サブスクリプションサービスは使っていません。
未だにCD買っています。
Bluetoothイヤホンで音楽を聴いていません。
数万円もする取り回しの悪いイヤホンケーブルを使っています。
全て良い音質で音楽を楽しむために利便性は捨てています。
音質が良いのなら使いたいんです、本当は。
多くの人が使うようになった完全ワイヤレスイヤホン、接続も良くなり、電池も長時間保つように進化してきましたね。
ただ、私が気に入る音質のイヤホンは未だ現れていませんでした。
それも昨日までの話です。
イヤホン選びの最重要項目が音質じゃない方、そこそこ値段が安くてそこそこの音質で良い方は、これ以降の文章読まなくていいのでヌアールかGLIDiCかAVIOTのイヤホン買いましょう。
音質重視の私がようやく満足できる完全ワイヤレスイヤホンに出会いました。
FOSTEX TM2 です。
レビュー FOSTEX TM2
FOSTEX TM2はそれ単体が完全ワイヤレスイヤホンであるだけでなく、リケーブルできるイヤホンを完全ワイヤレスイヤホンとして使うことができるガジェットです。
これまでに自分が気に入っているイヤホンをそのまま完全ワイヤレスイヤホンとして使えるのだから、音質が良いTWSをわざわざ探す必要がありません。
SHURE 846でもANDOROMEDAでもなんならカスタムIEMでも使っておくれ。
FOSTEX TM2 そんなに良いのかよ?と検索で辿り着いた方へ、もう先に結論書いておきます。
「FOSTEX TM2は有線ケーブルでの接続よりは音質は悪いけど、元のイヤホンの特徴をちゃんと残したまま完全ワイヤレスになるから、外出時に使うなら結構良いぞ」です。
というわけで、以下FOSTEX TM2のレビューをしていきます。
外観レビュー FOSTEX TM2
FOSTEX TM2の付属品は、本体と充電器兼用のケース、イヤピースとUSBケーブルとポーチ(このポーチはUSBケーブル用かしら)とおまけのFOSTEXステッカーでした。
こんな感じでケースに入っていました。
昨今の完全ワイヤレスイヤホンに比べてケースはかなり大きいです。
にも関わらず、ケースには内蔵バッテリーがありません。
ケースにイヤホンを収めた状態で、上の写真のmicroUSB端子からUSB給電で充電します。
フル充電まで約1時間半で、連続使用時間は約10時間とのことです。
ケースで充電できないのはマイナスポイントですね…
もっともモバイルバッテリーを繋げば外出先でも充電可能です。
TM2は、本体、フレキシブル・ショート・ケーブル、イヤホン部の3つの部位で構成されています。
フレキシブル・ショート・ケーブルは標準ではmmcx端子のものが付属しています。
初回版はFitear端子のものが特典で付属、2PIN用は別売りです。
ちなみに本体とフレキシブルショートケーブルを接続する接点もmmcx端子です。
付属のイヤホンを使う方はほとんどいないと思いますが、イヤホン部をつけることで「イヤホンカテゴリ」に商品登録されて「イヤホン売り場」に並べることができるので、イヤホンいらないとか言わないであげてくださいね。
裏側には充電用の電気接点とLR識別のマーク、本体の最後部にはマルチボタンが付いてます。
マルチボタンで再生/一時停止や通話などの操作を、全面のFOSTEXマークの部分はタッチセンサーになっており音量のアップダウンなどの操作ができます。
後日専用のスマホアプリを使えば外音取り込みの機能なども追加される予定だそうです。
IPX5の防水性能が備わっていますので汗などで汚れても大丈夫そうですが、取り付けるイヤホンそのものが防水ではない場合がほとんどでしょうからその点には注意が必要ですね。
さて、普段私がメインで使っているイヤホンの状態です。
イヤホンは1216.ears 12BA「魂」(過去記事参照
レビュー 香港イヤホン 1216.ears 12BA は『魂』 震わせるソウルフルサウンド - GAJUMARU
ケーブルはBrise Audio UG001 Rh+ LE改
もともとBrise Audio UG001が取り回しが非常に悪く、長時間付けていると耳が痛くなったりしていました。
写真にあるように、コシの強いケーブルとの格闘の毎日だったのが、FOSTEX TM2に変えると…
こんなにスッキリしました。
付け心地に関しては「思っていたよりも軽い」でした。
片耳11g+イヤホンなので一般的なTWSに比べると重いんですけどね。
私はメガネをかけているのですが特に干渉せずにすんなり付けられました。
多くの「ワイヤー入り」ケーブルと異なり、フレキシブルショートケーブルは角度が決まっているので、耳の形に依ってはうまく付けられない場合もある点は要注意です。
なお、ケースの内部が広くとってあるので、大きめシェルのイヤホンを取り付けてもそのまま収納できます。
それでは続いて気になる音質をレビューしていきます。
FOSTEX TM2の接続と音質レビュー
私は普段邦楽インディーズバンドを中心に聴いていますので、視聴曲は今回もSus4とFINLANDSを選びました。
FOSTEX TM2はQualcommの完全ワイヤレスイヤホン向けのチップセットQCC3026を採用していて、True Wireless ™ Stereo Plusに対応した機器とペアリングする際は左右が別々で接続され、非常に接続が切れにくくなる仕様になっています。
私は対応機器を持っていないのでWALKMAN NW-ZX300とiPhone8plusに接続して聴いてみました。
WALKMANではaptX、iPhoneはSBCでの接続です。
aptX-HDやLDACには対応していません。
横浜近辺で1時間ほど電車に乗ったりお散歩してみたところ、一回も途切れずに音楽を聴けました。
これまで他のBluetoothイヤホンで必ず音切れしてしまっていた横断歩道やコンビニの前でも途切れなかったのでちょっと驚きました。
TWS+が使えなくても Bluetooth®5.0なので接続は結構良いようです。
肝心の音質はどうかというと…
- 元々のイヤホンの特徴はそのまま活きている
- ホワイトノイズがかなり聴こえる
- そのホワイトノイズのせいで、音の見通し・解像度が有線と比べて劣る
当然つけるイヤホンによって音質は変わってきますが、今回私が聴いた組み合わせではベースの一音一音も存在感があり、ハイハットもキレイに聴こえていました。
しかし有線とFOSTEX TM2接続時、それぞれを比較すれば音質の優劣は明確です。
どう聴いても有線の方が音が良いです。(普段使っているケーブルが上等だからということもあります)
クラシックとか原音忠実系を求める時はホワイトノイズがかなり邪魔だと感じました。
FOSTEX TM2はこんな人におすすめ
FOSTEX TM2は電車内や雑踏の中のように、それほど神経質に耳を研ぎ澄ますような場面でなければいつも使っているイヤホンの特徴を活かせるスグレモノです。
リケーブルできるイヤホンをすでに持っていて、既存の完全ワイヤレスイヤホンの音質には満足できない方におすすめです。
一方でイヤホンの良さを最大に活かすにはまだまだ有線に強みがあるので、私はじっくり音楽鑑賞に没頭したいときは有線+メインのイヤホンで、通勤時や作業時のながら聴きのときはFOSTEX TM2+サブのイヤホンみたいな使い方にしようと思っています。
専用アプリが充実したり、DAPがTWS+に対応したり、まだまだ進化しそうな予感がします。
マスに向けた商品ではないですが、オーディオファン向けにどんどんブラッシュアップしていく新たなカテゴリになると良いなと思っています。
そのためにはみんなどんどん買ってメーカーの背中押していきましょ!
FOSTEX ET-TM2C2P TM2専用交換ケーブル フレキシブルショートケーブル CIEM2pinタイプ(ペア) フォステクス
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