GAJUMARU

ちゃんとした家電のレビューとオーディオと邦楽インディーズバンドと写真

USB加湿器はオフィスやテレワークで十分な効果があるのか試しました

9月が暑かったせいで秋が体感的に短かった2019年も気がつけば12月、冬です。

昨年同様インフルエンザも流行してきているので、予防のためにマスクやら加湿やらをしっかりせねばとことで、自宅では加湿器で十分な相対湿度を保っているものの職場は無対策だったため、パーソナル加湿器を1つ買ってみました。

テレワークでの加湿器利用でUSB加湿器を検討している方にも参考になれば。

 

 ドウシシャのUSB卓上加湿器 KWU-054BL

f:id:GANTHEBROW:20191201111912j:plain

 くじらの形をしたかわいいフォルムです。同僚にも見た目のかわいさが高く評価されています。

 

私の職場は100人程度が働く天井まで3m弱のオフィスです。業務用の加湿器などは置いておらず、同じようなUSB加湿器を使っている同僚がちらほらいます。

一般家庭で使う加湿器よりも小さいUSB加湿器で、自宅のリビングよりも圧倒的に広いオフィスの湿度を左右するのは無理なことは試すべくもなく明らかですが、1週間ほどあれこれ使って検証してみました。

 

加湿器の選び方に関しては過去に記事を書いているので参照ください。

www.gajumaru.tokyo

 

レビュー ドウシシャのUSB卓上加湿器 KWU-054BL

USB加湿器は家電量販店よりもLOFTや東急ハンズのようなお店で見かけることが多いですね。3000円前後と安価でデザインも豊富です。

今回はドウシシャのくじら型加湿器にしました。4色展開です。スノーマン型も別にあります。

f:id:GANTHEBROW:20191201112731j:plain

マイクロUSBを背面から接続し、PCのバスパワーもしくはコンセントにACアダプタを接続して給電します。(USBケーブルとACアダプタは付属しています)

バッテリーは内蔵してません。阪和の加湿器にリチウムイオン電池が内蔵しているものがあるので、ケーブルが煩わしいとか、会社のPCからUSB給電すると怒られるとか(本当にそういう企業あるんですよ…)そういう場合はそちらをどうぞ。

 

f:id:GANTHEBROW:20191201113135j:plain

市販のUSB加湿器はほぼ「超音波式」の加湿器です。写真の突起が給水芯で、別途2本のスペアが付属します。ワンシーズン毎に交換なので、3年使ったらお役御免でしょう。

 

f:id:GANTHEBROW:20191201113445j:plain

 水タンクは約150ml程度の水道水を入れることができます。ミネラルウォーターや井戸水はミネラルが結晶化するので注意が必要です。

 

満水の状態からの連続運転して3時間ちょうどで水タンクが空になりました。

運転間隔を空ける「間欠運転モード」では3倍の9時間で水がなくなりました。ちょうど休憩1時間と法定労働時間の8時間を足した時間で、オフィス向きに計算されているなぁと一人で感心しました。

 

ろくに使ってもいないトレンドブログやキュレーションサイトだと判を押したように「超音波式加湿器は雑菌を撒き散らすのがデメリット~」的なことを書いてありますが、この程度の高頻度でタンクがすっからかんになりますから、特に気にせず使って問題ないです。

 

f:id:GANTHEBROW:20191201114114j:plain

水を入れた状態で転がしてみました。

タンクから水漏れは全くなかったので、万が一オフィスで倒してしまっても大丈夫そうです。

 

USB加湿器というとドウシシャの他には山善・阪和・エレコム・グリーンハウスあたりがメジャーどころでしょうか。機能に大差はないと思いますが、国内でサポートを受けられるメーカーのものがおすすめです。

 

USB加湿器はオフィスやテレワークで十分な効果があるのか

さて、それでは表題の通りオフィスで使った場合に十分に加湿できるのかを調べました。

結論から言うと、

USB加湿器は極小範囲に限定的な効果はあるけれども、大勢には影響しないです。

使ったほうが良いけど、本当に職場の湿度コントロールをしたいのであれば業務用の大型加湿器(ナカトミとかパナソニックのやつ)を導入すべきです。

 

まずはUSB加湿器使用前の状態が下の写真です。室温16.9℃ 湿度52%でした。室温が低いのでインフルエンザウィルスが活発化しそうな環境です。

f:id:GANTHEBROW:20191201115127j:plain

 

次にUSB加湿器を連続運転で5分行った状態が下の写真です。

f:id:GANTHEBROW:20191201115409j:plain

室温はほぼ同じで湿度が5%上がっているように見えます。これは効果があるのでは?と思いましたが…

f:id:GANTHEBROW:20191201115513j:plain

USB加湿器本体と温湿度計を20cmほど離したところすぐに2%ほど湿度が下がりました。

f:id:GANTHEBROW:20191201115607j:plain

さらに20cmほど離すとさらに2%湿度計が示す値が減りました。

 

本体すぐ横で湿度を測った場合は、ミスト状になった水が降り注いでいるわけですから当然湿度計が反応します。

が、ミストが及ばない位置では空気中の水分に変化はほぼないというわけです。

 

f:id:GANTHEBROW:20191201115838j:plain

オフィスでは空調が働いていて場所によっては↑の写真のようにミストが風になびいていきます。このような状態の時に風上で温湿度計を使ったところ、ほぼ湿度が上がりませんでした。

 

しかしながらUSB加湿器は意味がないとは思いません。

そもそも人間は湿度を知覚できる生き物ではないので、加湿の意味合いがウィルスの繁殖抑制であれば自分の呼吸する付近の湿度が高ければ良いわけです。手元に置いておけば自分にミストが当たる程度距離であれば役割を果たせそうです。そのまま水を吸い込む可能性があるので、薬局で精製水を買ってきて使うほうが良いかもしれませんね。

 

また、視覚的な効果もリラックス効果がありそうです。くじらかわいいし。

 

広いオフィスで使うとなると全体に及ぼす効果はほぼないUSB加湿器ですが、パーソナルな距離に置いてはある程度の役割は果たせそうです。自宅でのテレワークなどには良い選択肢かもしれません。

ただあなたが会社オフィスの環境改善のために加湿器を考えているのであれば、業務用加湿器の導入を強くおすすめします。