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ZOZO 2Bスーツ レビュー これまでのオーダースーツとは違う育成ゲーム

前澤社長が月に向かうという最高にワクワクするニュースが流れた翌日に待ちに待ったZOZO 2Bスーツの発送メールが届きました

発送のタイミングも合わせていたんじゃないかと訝しむほどの演出ですね

 

発表日にすぐの7月3日に注文したZOZO 2Bスーツは9月19日に

黒猫さんがどでかいZOZO段ボールを担いで運んできてくれました

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これだけでもコストがだいぶ掛かっていそうなZOZOオリジナルのエンブレムが刻まれた化粧箱

ZOZOオリジナルをブランド化していく決意を感じます

以前の記事にも書きましたが、世間ではZOZO SUITばかりが話題に登りますが、本質は計測データを使って身につける全てをZOZOが提供していくことだなと捉えています

www.gajumaru.tokyo

 さて、今回注文したのは初回割引が提供されているZOZO 2BスーツとZOZOドレスシャツのセットで送料含めて25,000円です

私は就職活動のときから伊勢丹のイージーオーダーを使っていましたし、今でもメインで来ているセットアップは「洋服の並木」でフルオーダーしています

シャツも3回ほどオーダーで作った経験がありますので、それらのオーダーと比べてZOZOオリジナルはどんなものだったのかを記していきます

 

ZOZOオリジナルとこれまでのオーダースーツは別物

ZOZO SUITで計測したデータを使って注文するZOZO 2Bスーツは生地とある程度のカスタムができます

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こんな感じで好みのオプションと袖丈などを数cm幅で変更することが可能です

こういった流れは仕立て屋さんでオーダーする流れとほぼ一緒ですね

 

一足先に一緒に頼んだZOZO ドレスシャツから

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胸ポケット上に刺繍が入れられるのでGAJUMARUの文字を入れてもらいました

 

ドレスシャツは脇周りがこれまで作ったオーダーシャツよりもフィット感が良かったです

首周りに違和感がありボタンを全て閉めるとフォルムがおかしくなってしまったので、ドレスシャツとしてはちょっと使えないなという感想ですが、脇周りの稼働の良さがあるので満足度はありました

 

さぁ、つづいてZOZO 2Bスーツを見てみましょう

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わりとラペルは太めでステッチが目立ちます

生地の見た目は、吊るしのリクルートスーツに比べれば十分良さそうです

 

早速着てみました

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普段ジャケットの前ボタンは閉めないので変な感じですが、サイズは1.5cmほど袖丈が足りない以外は概ね問題ありませんでした

Engadgetの記事でサイズが全く合わないというものがバズっていたので不安がありましたが、私の場合は身体にフィットしました

 

一方でスラックスが問題でした

ウェスト周りはジャストサイズなものの、全体的なシルエットが太く、私の好みではありませんでした

普段はスキニーのスラックスなんかを履いているのでこれは仕方ありませんね…

 

今回のZOZO 2BスーツとZOZOドレスシャツは前回ZOZOデニムを初めて履いたときの感動はあまりありませんでした

それは何故でしょうか

 

理由はデニムはこれまでオーダーしたことのないはじめてのもので、セットアップやシャツはオーダーしたことがあり、それらと今回の経験は違うものだったからです

お店で計測して店主と相談しながら作ったものとZOZOオリジナルとは明確な差がありました

 

ZOZOオリジナルと仕立て屋のオーダースーツの差は

仕立て屋のスーツは、既存のパターンを選んで自分のサイズに近づけていくもので

ZOZOオリジナルのスーツは、自分の身体にあったスーツがそのまま出来上がることではないでしょうか

仕立て屋では先ず全体のスタイルを決めた後に生地やサイズを決めていきますが、ZOZOはサイズが出発点です

 

洋服の並木の先代に、ちょっとウェストがキツいと訴えると「このフォルムが一番カッコいいんだよ、お前が痩せろ!」なんて言われたものです

ZOZOオリジナルはそんなことは言わずに忠実にジャストサイズを作ってくれるのです

 

ZOZOオリジナルは育成ゲーム

なるほどなぁと独りごちた後に、ふと思いました

「この部位がこうなれば良いな」というフィードバックができるようになればZOZOオリジナルはもっと進化するのではないでしょうか

発送後のアンケートフォームで、それぞれの部位がどうだったかを返答するのです

 

ZOZO SUITで計測した結果が示すZOZOオリジナルの形はこうだけど、「私の好み」はコレです、というデータを戻すわけです

当然、次回以降のオリジナル作成時には「デフォルトはこうだけど、あなたの好みにあわせてこうしませんか?」という提案ができます

また、例えば 少し丈の長いTシャツが好きみたいだから、このブランドの商品はどう?というサジェストができるのではないでしょうか

 

ZOZOオリジナルは、計測データから圧倒的なスピード(今回は初回だから遅かったけど)でオーダーできるという強みを持っていますが、仕立て屋が持っているコミュニケーション機能がまだありません

私達がZOZOオリジナルを着た結果が蓄積していけば、もっともっと進化するのではないでしょうか

そう今は完璧でなくても、これから一緒に育てていく育成ゲームみたいなものです

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もしかしたらいずれは宇宙旅行へ飛び立つ時の宇宙服だってZOZOオリジナルになる日が来るかもしれませんね

 

”ZOZO 2Bスーツは今回の私にとっては小さな一歩だが、未来の私にとっては偉大な飛躍である”

そんな気がしてやみません

 

 <追記 9月26日>

9月25日の夜に知らない電話番号からコールがありました

なんとZOZOのコールセンターからのアウトバウンドコールで

ZOZO 2Bスーツのサイズが合っているかなどの確認でした

1年間はお直しできるので気づきがあれば連絡してねとのこと

SNSでも丁寧なフォローをしてくれる会社ですが、こういった行動でファンづくりをしているのでしょうね 感心しました

 

まぁ、なんだかんだ言ってZOZO 2Bスーツ、結局作ってから1回しか着ていないんですけど

 つまりそういうことです
月刊目の眼 2018年5月号 (アートコレクター最前線 21世紀を生きる数寄者たちのART&LIFE)

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  • 作者: 前澤友作,市川猿之助,左右田鑑穂,佐藤辰美,佐久間幸子,中田梵庵,荒井浩,若松英輔,田野邉道宏,藤田修作
  • 出版社/メーカー: 目の眼
  • 発売日: 2018/04/13
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