自宅の据え置きオーディオ、スピーカーで邦楽ロックや邦楽パンクを楽しみたいのに情報が少ないからやってみたの第3弾
前回は音の出口となるいちばん重要なスピーカー選びをしました
↓前回の記事↓
我が家の場合、音源はiMacでスピーカーはパッシブスピーカー(アンプが内蔵されていない電源が入らないスピーカー)です
iMac→ DAC(D/Aコンバーター)→プリメインアンプ→スピーカーというつなぎ方をします
iMacの中にあるデジタル音源をDACでアナログに変換して、アンプで増幅して歪みを直して、スピーカーで出力する というわけです
今回はiMacとスピーカーの間に挟まるものと、スピーカーアクセサリーを選んだ話です
高価格な据え置きオーディオではなくできるだけ廉価で始められるように選んでいきました
プリメインアンプ選び
まずはスピーカーの次に大事そうなプリメインアンプから選びました
プリメインアンプの役割は音の増幅と歪みを直すこと
スピーカーやヘッドホンで「鳴らしにくい」と言われるようなものはアンプでしっかり増幅した音を送り出してあげる必要があるわけです
据え置きオーディオの話だと「アンプはスピーカーの3倍の値段」だとか「アンプは重い方が良い」だとかそういう話が山程出てきますが、その手の定説は思い切って無視しました
住宅地ですから爆音で聴けません、常識的な音量しか出せません、そんなに増幅する必要はないと考えました
アンプ毎に音色があるのも理解していますが、変な癖がつかずに鳴れば問題ありません
その結果選んだのがコレ
ONKYO ステレオプリメインアンプ A-9150
- 光デジタル入力やUSB入力が可能なこと
- たぶんそのうちアナログレコードも聴きたくなるのでフォノイコも付いていること
- DACが内蔵されていること
- ヘッドホンアンプとしても使えること
最近は業績不振のニュースが多いONKYO、このプリメインアンプはピアノでお馴染みの河合楽器製作所とのコラボ商品です
その河合楽器製作所とも提携解消が発表されましたので、本機が最初で最後のコラボモデルになりレア感を感じたことも購入の後押しになりました
よくよく考えるとロックやパンクを聴くのにピアノは関係なくね?というか求める音の方向性が違わね?という話ですが、そのことはスッパリ忘れます
予算もそんなにないのでこのぐらいで十分です
おおよそ39,800円で買いました
欧州ではブラックカラーらしく、そちらが良かった…
私が今回買ったKlipschのスピーカーや人気のDALIのスピーカーにはアンプが内蔵されているアクティブスピーカーもありますから、アンプを設置する場所がないとかアンプの音質がああだこうだと選ぶのがめんどくさい場合はアクティブスピーカーを選ぶのも良いかもしれませんね
ONKYO A-9150 プリメインアンプ KAWAI×ONKYO シルバー A-9150(S) 【国内正規品】
- 出版社/メーカー: オンキヨー
- 発売日: 2017/07/01
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
光デジタルケーブル選び
続いて光デジタルケーブルを購入しました
プリメインアンプA-9150のおかげでUSB DACを買う必要がなくなりましたから、iMacとプリメインアンプをつなぐケーブルです
実はiMacやMacBookは退化しています
我が家のiMac:iMac 5K Late2015 にはついていて、最新のMacにはついていないものがあります
それが「光デジタル出力」
デジタルデータをアナログに変換せずにそのまま出力するためのものです
ヘッドホン出力端子が光デジタル出力端子を兼用しているので、これを使うことにしました
最新型のMacを使っている方はおとなしくUSB出力を使ってください(どっちが良いかという話は人によって意見が違いますが、いずれにせよ自分の耳で比べないとわからないです)
光デジタルケーブルもピンキリで、オーディオ用のものになると数万円するようなものもあります
私は「アナログのものは線材によって変わる」「端子の素材は影響する」が「デジタルの音質は変わらない」と
光デジタルケーブルは別に何を選んでもたいして変わらないんじゃないかなと考えました
AudioQuestと悩みましたが安価なコレを買いました
見た目は割とかっこいいです
FosPower TOSLINK トスリンク (角型ー丸型) 光デジタルオーディオケーブル (3m)
Mac側は丸型(3.5mmヘッドホン端子と似ている形)アンプ側は角型です
光デジタルケーブルは曲げてはいけないので、長さはよく確認しましょう
スピーカーケーブル選び
続いてプリメインアンプとスピーカーをつなぐスピーカーケーブルを探しました
スピーカーケーブル選びは苦労しました
世の中に溢れているスピーカーケーブルの情報は変わらないと変わるが両極端です
イヤホンのケーブルに比べると安価ではありますが、1m100円のものもあれば6,000円くらいのものもあります
私の立場は「アナログの線は変わる」なので、あんまり安いのを買うのもなーというのと、スピーカーやアンプが安価なので高価すぎるスピーカーケーブルを選んでもアンマッチなんじゃないかなという考えを混ぜ混ぜして吟味しました
スピーカーケーブルは主に銅線で、
「たくさん束になっているヤツのほうが情報量が多いかもしれない」
「銅線とケーブル皮膜の間にシールドされているのが良いかもしれない」
というような独自理論を勝手に作って、スピーカーケーブルの断面を観て選びました
ZONOTONE 6NSP-1500 Meister 高純度6NCu・高機能純銅HiFC・4種ハイブリッド・2芯平行スピーカーケーブル
1m/900円くらいでした
いずれ安いのも買って聴き比べようかなと考えています
ZONOTONE 6NSP-1500 Meister(1M) スピーカーケーブル(1m単位で切り売り可能です) ゾノトーン 6NSP1500M
- 出版社/メーカー: ZONOTONE
- メディア: エレクトロニクス
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バナナプラグ選び
スピーカーとアンプはスピーカーケーブルを自分でひん剥いて、あらわになった銅線をネジの下に差し込んでネジを締めて止めれば良いのですが、あらわになった部分が酸化すると音が劣化するとかなんとか
イヤホンのケーブルを緑化させた経験があるので、銅線をむき出しにするのは良くないなぁと考え専用のプラグを探しました
スピーカーケーブルのプラグは「Yラグ」と「バナナプラグ」の2種類が一般的です
ONKYO A-9150がYラグに対応していないため消去法でバナナプラグを選びました
バナナプラグにも方式がいくつかありました
端子が提灯型になっているやつは結局空気に触れるので酸化するとかなんとか
まぁともあれバナナプラグを店頭で探してみると値段がめっちゃ高い!
スピーカーケーブルは1mで数百円なのに、端子お前なんで4個で8,000円とかするわけ?
本当はロジウムメッキのプラグが欲しかったのですが、アンプ側とスピーカー側で合計8個使うわけですから、価格的にバカバカしいと考え
安価な輸入品にしました
ヴィボー オーディオ 24K 金メッキ BFAタイプ バナナプラグ 8本セット収縮チューブ付
8個入りで1,050円!めっちゃ安いというか他が高すぎるだけか
バナナプラグの取り付け方
バナナプラグの取り付け方普通に誰でもできると思われているようで説明書入っていないし、YouTubeには付け方動画とかあったけど、困っている人もいるかも知れないしとうわけで
バナナプラグのはじめての取り付けを備忘として残します
先ずケーブルの先端部分、左右の切れ込みにカッターを入れて割きます(割くのすごい気持ちいい)
先端から2cmほどのところにカッターで切れ込みを入れて、ケーブルチューブを外します
さらに1.5cmくらいのところでシールド皮膜にも切り込みを入れます
銅線があらわになったらねじねじします
バナナプラグを銅線に差し込みます
熱収縮チューブをかぶせて、ドライヤーでぶぉぉぉぉーと温めます くっつきます
最後にプラグの留め具をつけて完成です!(バナナプラグ取り付け作業 楽しい)
スピーカースタンドとインシュレーター選び
世の中の据え置きオーディオの音質向上的な話を見ると、インシュレーターとスピーカースタンドはほぼ確実に出てくるオーディオグッズかなと思います
どちらもスピーカーの振動と床やデスクとの共振を抑える役割をしてもらう目的のものです
でも冷静に考えてみて、これらがスピーカーを鳴らすのに必要なのであれば何故スピーカーに付属していないのでしょうか
せめて純正アクセサリーとして、各社のスピーカーに最適化した商品を用意すべきではないでしょうか
スピーカースタンドは多少はありますけど、メーカー純正のインシュレーターなんてほとんど見かけないですよね
JVCのコレ↓は ちゃんと純正オプションになっていてエラい
さてこの件、疑問に思いましたのでヤマハとパイオニアにメールで問い合わせてみました
ざっくり要約した返答は…
ヤマハ:ごめん、純正品はないから市販のやつを使ってくださいな
パイオニア:音質かわるかもしれないけど、それは人によるやろ
とのことでした
何故純正がないのかという質問に関しては回答いただけませんでした
スピーカースタンドやインシュレーターを適切に配置しなければスピーカー本来の音がでないっていうんなら、製品としてダメじゃね?と思うのですがどうなんでしょう
カメラ業界とかアクセサリーで利益出すのが普通なんですけど、なんかオーディオって変な業界ですね
そうは言ってもスピーカーを床に直置きするわけにもいかないのでスピーカースタンドを買うことにしました
スピーカースタンドって割と「いい値段」する商品が多くてためらいますけど、自分が使っている家具の価格を思い出すと心理的なタガが外れると感じました
普段使っているテーブルや椅子の価格と比べて妥当と思えるかどうかがポイントだと思います
私は家具の色味とスピーカーのリスニングポイントでのツイーターの高さを考慮してハヤミ工産のSB-525を選びました
インシュレーターに関しては、そもそもスピーカースタンドが共振を防ぐ目的で使っていることと、生活の導線上にスピーカーを置くのでちょっとしたきっかけでスタンドから落とす危険性を増やす原因になるため買いませんでした
スピーカースタンドも組み立て楽しい!
スピーカースタンドはかなり底面が「大きい」ので、実際の設置場所で十分シュミレーションしましょう
ハヤミ工産 【HAMILeX】 Acordeシリーズ スピーカースタンド (ハイポジション / 小型スピーカー用)[2台1組] SB-525
- 出版社/メーカー: ハヤミ
- 発売日: 2014/12/10
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
スピーカーの地震対策
インシュレーターを置かなくてもスピーカースタンドに載せると落下の可能性があります
スピーカースタンドには滑り止めシールが添付されていましたが、それだけでは万全とは言えません
地震の多い国ですからスピーカーの地震対策はしようと考えました
よくある耐震ジェルみたいなものに関してはインシュレーターの役割も果たせそうでしたが、粘着性が強いために一度貼ると剥がすことに難儀しそうなので却下し、固定ベルトをつけることにしました
バイクの荷物を固定する用のベルトです
こんな感じでスピーカースタンドとスピーカーに巻きつけてみました
なんだかこれはこれで良くない振動が起きそうな気がしますが…
地震で吹っ飛ぶよりはマシかなととりあえずつけています
これでようやくスピーカーを鳴らせる環境になりました
やっぱりプリメインアンプの色が浮いていますね…
おまけ Macで据え置きオーディオをはじめたい人へ
先日、オーディオ雑誌のStereo Soundがこんなツイートをしているのが少し話題になりました
スピーカーで音楽を聴く楽しさ、若いひとに伝えたい。どーする?
— Stereo Sound ONLINE (@StereoSound_inc) 2018年8月22日
私の意見としてはスピーカーで聴こうとすると、準備が本当にめんどくさいからではないかと感じました
こうやって自分で選んで音質の変化を調べたりするのもオーディオの楽しみなわけですけど、どれが良いか調べる過程でクソめんどくさいオーディオおじさん達のレビューとかクソめんどくさいオーディオ店員の話とかを聞いた上で自分で判断するわけですよ
今回私はこの記事でたどったような思考で商品を選んで行きました
当然店頭でも試聴をしましたけど、自宅のリスニング環境を試聴時にもっていくことができないし、ケーブルとスタンドとスピーカーの組み合わせなんてほとんど試聴できないわけです
そこでネットの情報や口コミ・レビューを参考にするわけですけど、価格やメーカーマウンティングが溢れているし、インシュレーターやスピーカースタンドは前述の通りメーカーも明確な返答できないし、スピーカーケーブルは「なんでも良い」と「変わる」が混在しているし、本当に参考にならなかったです
すでにシュリンクしてしまった据え置きオーディオの世界なので、全国どこでも試聴して自分にあったものを選べる環境はなくなったしまいました
本来そこをネットが補完すべきところですが、なかなか難しいですね
Netflixはレビューを廃止しました
価格.comやAmazonのレビューが当てにならない今、私も意義あるレビューを書かないといけないなと改めて感じました
これからMacで据え置きオーディオ始めたいなぁと考えている方がこのブログ観てくれていると思います
もうこのシリーズ3回目で今更ですけど、ミニコンポでも良かったんじゃないかと思っています
ソニーのCAS-1とかONKYOのX-HM76を買えば、MacやiPhoneの音源をスピーカーから出せるしそこそこ良くは聴こえると思います
Bluetooth接続でスマホからSpotifyなんか流しても良いですしね
あれこれ自分で探したくない方にはこれらのミニコンポもおすすめです
ソニー SONY コンパクトオーディオシステム CAS-1 : Bluetooth/ハイレゾ対応 ヘッドホンアンプ搭載 ホワイト CAS-1 W
- 出版社/メーカー: ソニー(SONY)
- 発売日: 2015/10/17
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
パイオニア Pioneer X-HM76 ネットワークCDレシーバー Bluetooth/ハイレゾ対応 シルバー X-HM76(S) 【国内正規品】
- 出版社/メーカー: パイオニア
- 発売日: 2016/09/15
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
https://twitter.com/StereoSound_inc/status/1032183463690952705
https://twitter.com/StereoSound_inc/status/1032183463690952705