このブログ写真のことも書く予定だったのを忘れていました…
蜷川幸雄の訃報ニュースで久しぶりに蜷川実花を見て、彼女の写真について思い返します
ニナミカへの憧れ
今から15年くらい前、私が写真家を志して毎日カメラで素振りをしていた頃、蜷川実花はすでに超売れっ子写真家でした
あのビビッドな発色を求め、真似しようとAGFA ULTRAのフィルムをコンタックスAriaに詰め込んで、ビー玉とかジェリービーンズとかの写真を撮っている女の子がゴロゴロいました
私が彼女の写真から感じるのは、ポップカルチャーでもサブカルでもジャパニーズカワイイでもなくて、ものすごいコマーシャリズムを含んだ、創りあげられた写真でした
ルミネのポスター観るたびにため息が出ました
撮影に至るまでに恐らく尋常じゃない労力を割いて、イメージし世界をつくり上げるためのパーツを集め、準備して、撮る前に向き合っている時間が尋常じゃない
そして当日は自分の想定を超える偶然を捕まえようと撮っていたんじゃないかなと想像しています
きっと彼女の写真は真似できないんですよ
模倣を越えようとすると、彼女以上の道程を走って追い抜かないいけない
だからやらない
ニナミカに思うところ
個人的には蜷川実花の写真が好きか嫌いかでいうと好きだけど、好みの写真かどうかといわれるとそうでもない(同じ1996年の新世紀グランプリの野口里佳さんの方が好き)
ルミネで観たい
ちょっとしたポストカードで観たい
で、そうやって創ってきた世界って止まっているはずなんですよ
写真って動かないはずのメディアなので止めるんですよ
これを動かそうとしちゃったから、蜷川実花が録ったPVとか「さくらん」とか違和感がエグくて観ていられなかったんだと
ニナミカへ望むこと
未だにフィルムで撮っているとのことで、ちょっと嬉しくなりますね
ストイックに被写体と2人で向き合っている時なんて、やっぱりお父さんに似ているんじゃないですかね
ずっとこのままスタイルを崩さず写真を撮り続けて欲しい
で、それをルミネで観たら、またため息出ると思う
あと、cameranのアプリがライセンス切れてから使いものにならなくなったので有料のカメラアプリつくって!