GAJUMARU

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私たちは塩入冬湖に夢をみる

1/25(木)下北沢 ERA bar にて塩入冬湖さんの弾き語りワンマンライブに行ってきました

 

FINLANDSのVo/Gt 塩入冬湖さんのソロ名義でのライブ

昨年のこの記事で書いた通り、2017年のベストCDに選んだ彼女の『落ちないep』を何度も何度も聴いてこの日を待っていました

www.gajumaru.tokyo

 

東京とは思えないくらい冷え込んだ日、下北沢ERA barには定員オーバーなんじゃないかという40人が押しかけていました

男女半々くらいかな、同い年くらいの人が多かった気がします

いつも若者ばかりのライブハウスに混じっているので、なんだかホッとしました

 

外れた蛍光灯と天井に染み付いたタバコの色

垢抜けない2色使いのセーターを着た若いバーテンが入れてくれたポッカレモン入りのウォッカトニックを飲んで

ああ、なんでこんな寒いのに氷の入ったグラス持っているんだろうなんて考えながら彼女がステージへ現れるのを待ちました

 

FINLANDSは真夏でも分厚い冬物のコートを着て演奏をしていますが、狭い通路から現れた彼女はヒグマみたいな黒いニットを着ていて

私たちと同じ高さの椅子に座って演奏をはじめました

「さよならハッピーエンド」

 

 彼女が綴る歌詞は、難しい言葉がひとつもなくて、全部知っているセリフを組み合わせてできていて

誰かを応援するわけでもないし、誰かを傷つけるわけでもないし

ただ、そうだな、よくできた日記を読み聞かせてもらっているような

 

FINLANDSでの彼女は「かっこいい」が詰まっていて、憧れが詰まっていて

クールで俗っぽいことが嫌いで、サバサバとしてフニャフニャしている男なんか底の厚い靴で蹴り飛ばしそうな、そんなイメージでいたけれど

 

ステージにいる塩入冬湖は、一音一音を大事に弾いて

少しずつ自分の想いを語りながら、やさしく唄っていて

相棒のコシミズカヨさんの話をするときは嬉しそうに目を細めていて

 

水道管も凍るような外気温とうらはらに、39℃のお風呂にコアントローを少し垂らしたような

ゆっくりとした100分を過ごしました

 

 

ロックスターもアイドルもサッカー選手もみんな、同じ人間なんだけど

たぶん、勇気がある

はじめることと続けることが苦しい

 

楽器が弾けなくても、きらびやかなステージ衣装を着られなくても、ボレーシュートが撃てなくたって毎日は生きていけるし、過ごしていける

そこから何かをはじめて続けることが苦しい

楽なのが1番好きだから

 

そうやって人生でいくつもはじめないで諦めていたこと、

かっこいいロックスターは、今日はやさしく語りかけてくれている

どうやら私たちは塩入冬湖に夢をみているらしい

 

夢を夢のままにするかどうか

答えはもう知っているんだけど

もう少し、この温かい空間に漂っていたい

 

重い扉を開けると、やっぱり東京の空は冷たくて

明日はタイツ履いて出かけなきゃなとそんなこと考えたりしました

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塩入冬湖さんはわたしたちにとっての夢、偶像なのかもしれません

今週のお題「私のアイドル」

LOVE

LOVE

 

 

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JET

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