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レビュー 重低音ってなんだ?お風呂用のBluetoothスピーカーに SONY SRS-XB20

肌寒い季節になってくるとあったかいお風呂でのんびり過ごす時間も1日の中で大事に思うようになってきます

私の長風呂のお供はSONYのファブレット ズルトラことXperia Z Ultra です(はるか昔の機種に思えますがまだ4年くらいしか経ってないんですよ)

防水でちょっと大きめの端末ということで、お風呂で小説を読んだり動画を観たりしていました

 

そういえばイヤホンやDAPにこだわっているにも関わらず、お風呂ではZ Ultraの内蔵スピーカーでシャカシャカした音を聴いているなぁと考え始めた途端、急にお風呂用スピーカーが欲しくなりました!

 

今回はこんな基準で選んでみました

お風呂用スピーカーに望むこと

  • 当然防水であること 防塵はなくてもいいかな
  • ステレオであること
  • BluetoothのコーデックでAACかできればLDACに対応していること
  • そこそこ音質にも満足がいくこと
  • Bluetoothの遅延がないこと
  • 予算は1万円前後

Amazonの防水Bluetoothスピーカーでレビューが多いランクング上位のものの多くが、音質とかは無関係で「使える」レベルのものばかりなので除外して

ちゃんと視聴できる量販店に行って色々聴き比べてきました

 

メーカーで言うと、ソニーのExtra Bassシリーズ・JBLのFLIPシリーズ、Ultimet EarsのUE BOOMシリーズなんかがちょうど競合機にあたるので、これらを中心に聴きました

量販店のガヤガヤした環境で聴いているので、音質の違いは多少あれ たぶんお風呂の中で聴くようだと反響も大きいしそれほど差を感じないかもしれないなぁなんて思いつつ

これを選びました

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SONY Bluetoothスピーカー SRS-XB20

SONY SRS-XB20を選んだ理由

1・競合機とくらべてBluetoothのコーデックでLDACに対応していること

先日購入したウォークマンのNW-ZX300がLDAC対応ですのでより高音質で楽しめそうに感じたことです

 

2・スピーカーの出力も十分だったこと

同じSONYのBluetoothスピーカーでSRS-XB30・SRS-XB40とSRS-XB20の違いはスピーカー出力とACアダプタが付属するかくらいなものだったので、狭い空間で使う分には下位機種のSRS-SB20で十分と考えました

 

3・キャッシュバックキャンペーンをやっていたこと

前述のウォークマンNW-ZX300を買った人に対象のスピーカー購入で5,000円のキャッシュバックキャンペーンをやっていたので、1番値ごろ感がありました(1万1,000円弱で買って5,000円還ってくる)

 

そんな理由でやってきたSRS-XB20 カラーはブラック・ホワイト・ブルー・レッド・グリーンと5色あるうちからグリーンを選びました

Bluetoothスピーカー SRS-XB20レビュー

早速開封してみると、内容物は説明書の他に本体と充電用のmicroUSBケーブルのみ

大きさはiPhoneと比べてこんな感じで、重さは590gとペットボトルよりちょっと重いくらいです

なんか±0とか無印良品の家電っぽいシンプルなデザインでいいですね

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ボタン類は上部にまとまっていて、特に難しい機能はありません必要十分です

マイクもついているのでスマホと接続して通話もできますね

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電源を入れていざ接続 NFCに対応しているものとのペアリングが楽ちんです

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周りが曲に合わせて発光します

本体カラーによって光る色が違うとのこと、上位機種の場合は調色もできるとのことです

ネットの口コミ観ているとこの光が鬱陶しいという書き込みが多いですが、嫌なら消せるので特に問題ないと思います 私はこのピカピカが割りと気に入りました

 

背面の防水用のキャップを外すと充電の端子などがあります

本体後ろ下部のボツボツの部分などは滑らないように加工されていました

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 そういえば「本体の素材」って仕様に書いてなかったですね オーディオ関係だと素材が~という議論が往々にして出てくるものですが、このあたりの製品はそこまでこだわりがある人がウンチクをするようなものでもないので気にされないんですかね

 

重さといいサイズと良いちょうどペットボトルくらいのサイズなので、なにかのイベントの際に持っていくとか車の中に持ち込むとかそんなこともできそうなスピーカーです

 

「重低音」とは… SRS-XB20 音質レビュー

 実際にSRS-XB20を鳴らしてみましょう!というわけで先ずはリビングで聴いてみます

ウォークマンZX300からLDACで接続してみます

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OVER ARM THROW 『Spiral』

www.youtube.com

OATのNEWアルバムからリードトラックの『Spiral』を選曲

バスドラとベース音がドコドコ鳴り響いて物凄い違和感…なんだコレ

メロコアの真骨頂は疾走感だと思っているのですが、なんか鈍い音になってしまいました

 

原因はお前か…

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低音を強化する「EXTRA BASS」ボタンを搭載。サイズを超えた重低音を楽しめます。 

 いやはや、たしかに低音が物凄い強化されているのはよく分かるのですが、ちょっと楽曲が破綻していないかなと疑問

これは選曲のジャンルによる違いかもしれないということで低音がポイントになりそうな曲を聴いてみました

 

Survive Said The Prophet 『Network System』

www.youtube.com

がんばって世界に羽ばたいてねのサバプロでExtraBassを試してみると…

やっぱりボワボワドンドコ言っていて曲の輪郭が曖昧になってしまいどうしようもありませんでした

 

オール打ち込み音源だったり、流行りのEDMなんかが中心の生活を送っている方には恩恵のありそうな「Extra Bass」ですが、私の耳にはどうにも合いませんでした

 

というわけでExtra Bassをオフにして聴いてみたSRS-XB20 音質の感想です

 

・iMacの内蔵スピーカーよりはまし

・1万円のスピーカーなので、ちゃんとしたアンプ経由で聴いているスピーカーだったり、そこそこお金をつぎ込んでいるイヤホンやヘッドホンに比べれば当然劣る

 

リビングでメインに使うにはちょっと物足りないのですが、音楽を聴く環境がなかったキッチンやアイロンルームなんかで使うのは十分かなという印象です

SRS-XB20をお風呂用防水Bluetoothスピーカーとして使う

さて今回のスピーカーの購入目的は「お風呂用」ですので、お風呂に持ち込んで聴いてみました

SRS-XB20の防水性能はIPX5ですので、湯船に沈めたりはできませんがちょっとシャワーがかかっちゃった程度なら大丈夫です

浴槽の縁に置いて使ってみました

 

Xperia Z Ultraと接続してみると、おー!やっぱり内蔵スピーカーとは段違いで良いですね

お風呂場特有の反響でかなりグワングワンしますので、音量は小さめにすると音の輪郭も出てきていい感じです

さすがに湯船に浸かっている状態でも最高の音質で聴きたい!というほどのこだわりがないため、かなり満足度は高いです

 

Youtubeの動画をチェックすると、接続遅延はまったくなくリップシンクも完璧です

これなら安心して使えますね

 

SRS-XB20はお風呂用のスピーカーとして十分に満足できる商品でした

サッと持ち運べて、ある程度のリスニング環境を作ってくれるので、我が家ではキッチンとお風呂を往復しながら使っていけそうです

バッテリーも約12時間とそこそこありますので、日々の生活の中でもっと音楽が溢れるようになりそうです

どちらかというと私が普段きいているパンクなんかよりは、もっとBGM的な曲を流す方がいいのかもしれませんね

重低音はそんなに必要なのだろうか

さて、お風呂場でも興味本位で例の「Extra Bass」のスイッチをオンにして1曲聴いてみましたところ…

 

風呂場の反響であの低音がさらにグワングワン響いてきて、頭が痛くなり吐き気がしてきました

これ多分 私と身体的に合わない音が出ているんだと思います

怖いもの見たさで試さなければよかった…

 

 そもそも音や音楽の好みは千差万別ですので、こういう低音が出る音楽が低俗だというつもりもありませんし、クラブやらなんやらでは「重低音」は必要な音域でしょう

 

世の中では打ち込み音源全盛期ですので、そういった音楽に関してはある程度「重低音」が必要なのは理解できます

SRS-XB20の「Extra Bass」モードを使ってみた感じでいうと、もとからそういった意図でミキシングされている楽曲以外でこのモードを使うと、楽曲のバランスが崩れてしまうと感じました

 

ソニー公式ページで紹介されているSRS-XB20の利用シーンが↓この写真なのですが…

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 1番左上の1カットはダンスミュージック聴いてていても良さそうな場面ですけど、それ以外の5カット、どう考えてもそういう音楽聴いていなさそうなんですよね…

 

価格コムの口コミなんかを観ていると「重低音」「低音」というワードが頻出していますが、一体どんな音楽を聴いているのか興味があります

gigazine.net

結局のところ、こういう心理的や身体的なことが主で、曲に関してはなんだっていいのかもしれませんね

 

JBLやUEも低音がウリ文句になっていますので、どこか「フラット」とか「解像度重視」とか「中域重視」みたいなアクティブスピーカーだしてくれれば差別化出来ていいかもしれないなと思います